生活のほどよいバランス
- 助教
- 田中 善信
- たなか よしのぶ
- 発達障害作業療法、放課後等デイサービス、作業科学
新年度を迎え、皆さんはいかがお過ごしですか。春は、今までの生活環境や習慣が大きく変化し、生活リズムが崩れてしまいがちです。不慣れな環境や物事に囲まれると、心身ともに余裕がなくなり、強くストレスを感じるものです。そのような時は、一日の生活の作業の「数」や「質」を見直してみると良いです。
ひとは、さまざまな種類の作業を“ほどよい”割合で行うことで、作業バランスが良い日常を送ることができます。作業の数が多すぎると、忙しすぎたり、どれもこれも中途半端になることがあります。一方で、作業の数が少なすぎると、ヒマを持て余し、不規則な生活になる場合もあります。しかし、生活のバランスが良いかどうかは、単純に作業の数や時間の量だけで決まりません。作業に対する自分なりの意味があることや、やることへの価値が見出されているかが重要です。そのため、自分にとって大切な作業を見つめ、意味や価値を認識しながら、メリハリを持った生活を組み立てることが大切だと考えています。
まずは、一日の作業を時系列で書き出してみてはいかがですか?皆さんがどのような作業を、どのような「想い」で行いながら生活しているかが見えるかもしれません!
ちなみに、私にとって大切な作業は、愛猫のご飯を作ること。一日の全てはここからスタートします。
