“ものづくり”と作業療法

作業療法では、対象者が思い描く生活を実現するために、“自助具”を作ることも大切な仕事のひとつです。従来は、作業療法士が対象者の生活や実現したいことに必要なものを想像しながら、その場にある素材や限られた予算の中で材料を購入し、作成していました。

しかし近年、3Dプリンターの登場によって、誰もが簡単にイメージを形にできるようになってきました。また、世界中の人々が公開したデザインを加工することができ、思い立った時に素早く、欲しいものを手にすることができます。これからは、対象者自らがデザインに関わり、作業療法士と協働しながら“自分だけの道具”を作ることが当たり前となる時代が来るのだと思います。

新しい技術は我々の選択肢を豊かにし、作業療法をより面白くしてくれます。そして、対象者の生活を豊かに彩るための“ものづくり”は、作業療法士にとって大切な技術だと考えています。何か作ることに興味がある学生さん、一緒に手を動かしてみませんか!

※3Dプリンターで手部の模型を作成しました。

3Dプリンターで作成された手部の模型が、プリンターのプラットフォーム上に置かれている様子。

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