やりたいことを諦めない社会へ

 私たちの暮らしは、学ぶこと、働くこと、趣味を楽しむことなど、日々の「作業」によって彩られています。しかし、病気や障害だけでなく、経済的な事情や社会の仕組みによって「やりたいことができない」状況に置かれる人も少なくありません。例えば、家庭の事情でケアを担うヤングケアラーや、不登校によって学びの機会が制限される子どもたちもその一例です。私のゼミでは、このような作業の不公平(作業的不公正:Occupational Injustice)に目を向け、一人ひとりが自分らしく暮らせるよう支援する研究を行っています。作業療法を学ぶ学生には、「作業的公正」という視点を持ち、自分の生活を見つめながら、誰もがやりたいことに取り組める社会づくりに貢献できる職業人へと成長してほしいと願っています。

子どもたちがカラフルなボールで遊びながら、作業療法士と一緒に楽しんでいる様子。

メッセージ一覧

ページの先頭へ戻る