遺伝子に刻まれた体質

ヒトゲノムDNAは30億もの塩基対がありますが、ある特定の1ヶ所の塩基が異なるだけで、体質が変化してしまうことがあります。お酒の強さもその1つで、アルコール分解に関連する遺伝子の塩基配列を調べると、①お酒が飲める人、②お酒は飲めるがすぐ顔に出る人、③お酒が全く飲めない人に分けることができます(図は実際に遺伝子のタイプを調べた解析結果で、カーブの形で分類します)。

日本人は①のタイプが6割程度といわれていますが、以前、私を含め、ボランティア十数名の臨床検査技師のタイプを調べたところ、9割以上が①でした。臨床検査技師はお酒に強い人が多いのでしょうか・・。

遺伝子によるアルコール耐性のタイプを示すグラフ。お酒が飲める人、顔に出る人、全く飲めない人の分類が描かれている。

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