福島県立医科大学 研究成果情報

米国科学誌「Arthritis Care & Research」掲載(令和6年8月4日)(2024-09-04)

Effect of shared decision-making on trust in physicians in the management of systemic lupus erythematosus: The TRUMP2-SLE prospective cohort study

全身性エリテマトーデスの管理における共同意思決定が医師への信頼に及ぼす影響:TRUMP2-SLE前向きコホート研究

栗田 宜明 (くりた・のりあき)
大学院医学研究科 臨床疫学分野 特任教授
        
研究グループ
吉見竜介・秀川 智春・櫻井 菜月・吉岡 裕二・國下 洋輔・岸本 大河・峯岸 薫・桐野 洋平・中島秀明 (横浜市立大学医学部血液・免疫・感染症内科学)、栗田宜明 (福島県立医科大学大学院医学研究科臨床疫学分野)、小黒奈緒・矢嶋宣幸 (昭和大学医学部内科学講座リウマチ膠原病内科学部門)、志田原 健太・林 啓悟・宮脇 義亜 (岡山大学学術研究院医歯薬学域 腎・免疫・内分泌代謝内科学)、市川 貴規・下島 恭弘・岸田 大 (信州大学医学部脳神経内科・リウマチ・膠原病内科)、佐田 憲映 (高知大学医学部臨床疫学講座)、石川 雄一 (産業医科大学医学部第一内科学講座)、大野 滋 (横浜市立大学附属 市民総合医療センター)

概要

論文掲載雑誌:「Arthritis Care & Research」(August 4, 2024)


日本人の全身性エリテマトーデス(SLE)の方々を対象に、患者の共同意思決定(shared decision making: SDM)への参加が医師への信頼とどのように関係するかを追跡調査により分析しました。

その結果、共同意思決定の質が高いほど、主治医に対する信頼度が高くなることがわかりました。さらに、医師全般に対する信頼度も高くなることがわかりました。

以上から、SLEの方々がSDMに参加することによって、医師-患者関係や医療全体の信頼が向上する可能性が示唆されました。

この研究は、科学研究費補助金の助成(基盤研究(B) 課題番号19KT0021; 研究代表者:栗田; 研究分担者:矢嶋 脇田 佐田 下島 吉見)を受けた♣️TRUMP2♠️-SLEプロジェクト(the Trust Measurement for Physicians and Patients with SLE)の成果です。

(栗田 宜明)


連絡先

連絡先

公立大学法人福島県立医科大学 大学院医学研究科 臨床疫学分野

電話:大学代表024-547-1111(代)

FAX:024-547-1468

分野ホームページ:https://noriaki-kurita.jp/

メールアドレス:kuritan@fmu  .ac.jp(スパムメール防止のため一部全角表記しています)