福島県立医科大学 研究成果情報

第107回日本泌尿器科学会総会賞(平成31年4月受賞)(2019-07-02)

内皮型NOS uncouplingに対する下部尿路生体反応の解明とそれを標的とした下部尿路機能障害の新規予防薬開発にむけた基礎的研究

赤井畑 秀則 (あかいはた・ひでのり)
医学部 泌尿器科学講座 講師
        
研究グループ
赤井畑 秀則、丹治 亮、小名木 彰史、本田 瑠璃子、松岡 香菜子、星 誠二、秦 淳也、栗村 嘉昌、小野田 充敬、佐藤 雄一、小川 総一郎、片岡 政雄、羽賀 宣博、細井 隆之、石橋 啓、小島 祥敬

今回の受賞について

日本泌尿器科学会総会について


 1912年に泌尿器科学の進歩と普及を図り、学術の発展と国民の健康増進に寄与することを目的に設立されました。同年に第1回総会が開催され、2019年には名古屋にて第107回 日本泌尿器科学会総会が開催されました。

賞について


 2003年より日本泌尿器科学会総会賞が設けられ、例年総会賞応募演題から優秀演題賞が選考されています。第107回日本泌尿器科学会総会にて本研究が総会賞を受賞しました。

 

概要

下部尿路機能障害の原疾患は膀胱血流障害や膀胱の炎症など多岐にわたっています。原疾患によってその発症機序は異なりますが、現在は病態を無視した対症療法が行われております。今後、各病態を解明し、それに即した治療を行うことが求められます。そのために、病態特定のための診断マーカーが必要となります。今回我々は、過活動膀胱とその原疾患の一つである慢性虚血に注目し、慢性虚血による過活動膀胱発症機序解明と病態に即した予防薬の探索、過活動膀胱の原疾患を慢性虚血と特定するマーカーの同定を行いました。その結果、テトラヒドロビオプテリンがその治療薬・診断マーカーとなりうる可能性を秘めていることを解明しました。


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