菊地臣一 コラム「学長からの手紙 〜医師としてのマナー〜

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199.給料は時間に対してではなく、仕事に対して貰っていることを意識せよ。(Part2)

No.96 と同じタイトルです。しかし、これを感じたのは、前の時とは別の切っ掛けです。

4月の院長就任以来、院内の他の職種の人達と接触することが一段と多くなりました。それと共に、時々、一部の人達のプロとしてはあまりの無責任さに腹立たしく思い、声を荒げることも以前と比べて多くなりました。私の所属している病院は、医療職の人を除いては自分で望んで病院や大学に来ている人は一人もいません。それだけに、万事、仕事は消極的になりがちです。自分で処理すべき課題があっても、自分で期限を設定しません。また、他人に言われない限りは仕事を処理しないで放置しておくことも珍しくありません。

私は、常々、教室員や秘書に、給料は時間に対してではなく、仕事の内容に対して貰っているのであって、仕事が終わらなければ時間外、休日出勤は当たり前である、ということを言って、自分もそうしてきました。事実、教室員や秘書は、自分の仕事が終わらなければ仕事が終わるまで、夜でも、ときには休日まで使って頑張り、仕事を処理しています。それぞれの領域のプロであれば、皆がそのような心意気でやっているのかと思ったら必ずしもそうではありませんでした。期限を切らないと仕事が進まないことがあるということにも驚きました。教室員には今更釈迦に説法ですが、給料は時間で貰っているのではなく、仕事することで貰っていることを忘れずに頑張って下さい。

 

 

 

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