2022年

第61回日本臨床細胞学会秋季大会

2022年11月5日(土)と6日(日)に,宮城県仙台市の仙台サンプラザホテル・ホールならびにホテル仙台ガーデンパレスで,第61回日本臨床細胞学会秋季大会が開催され,部長(病院教授)の引地拓人が参加しました.
引地は,シンポジウム2「EUS-FNAの現状と未来―細胞診の役割―」の5名の指定シンポジストの1人として「消化管疾患を中心としたEUS-FNA/Bの現状(臨床から)」を講演しました.

病理医ならびに細胞検査士資格をもつ臨床検査技師を中心に,細胞診に関わる産婦人科などの臨床医が参加した学会でした.ハイブリッド開催ではありましたが,現地にも多くの参加があり,我々のシンポジウム会場である「ローズ(Rapid on-site evaluationではないでしょうが)」も満席でした.

EUS-FNAは膵臓疾患を中心に施行されているため,消化管専門の医師に興味をもたれることが少ないのが現状です.しかし,今回の講演は,消化管疾患におけるEUS-FNAの重要性もアピールする機会になったと思います.また,細胞診に関わる病理医,ならびに細胞検査士の情熱も感じた学会参加になりました.

このような貴重な機会を与えてくださいました獨協医科大学病理診断学の石田和之教授に深く感謝申し上げます.

日本消化器内視鏡技師学会

2022年10月29日(土)に,福岡市のアクロス福岡で,第89回日本消化器内視鏡技師学会が開催され,部長の引地拓人,副主任臨床検査技師の氏家洋幸が参加しました.
引地は,特別講演で「消化器内視鏡診療における多職種連携の重要性と課題」を講演しました.
ひきつづき,引地の司会のもと,パネルディスカッション「シームレスな協働とは?福島県と鹿児島県の内視鏡医療コミュニケーション」が開催され,氏家は福島県の消化器内視鏡技師会の代表の1人としてディスカッサーの役割を務めました.

今後のタスクシフト/タスクシェアの時代に向けて,消化器内視鏡技師の歩むべき方向性を議論できる素晴らしい機会になりました.福島県立医科大学附属病院内視鏡診療部での運営やマネージメントにも活かしていきたいと思います. このような貴重な機会を与えてくださいました鹿児島県消化器内視鏡技師会の有村会長,梅北様,鹿児島大学の佐々木先生に深く感謝申し上げます.

JDDW2022 FUKUOKA (第30回 日本消化器関連学会週間)

2020年10月27日(木)から30日(日)まで,福岡国際会議場,マリンメッセ福岡などを会場として,JDDW2022 FUKUOKAが開催されました.
内視鏡診療部から,部長の引地拓人,副部長の中村純,助教の橋本陽,助手の加藤恒孝,小橋亮一郎が参加しました.
引地は,消化器病学会のデジタルポスターセッション「食道・咽頭(内視鏡治療)」の座長を務めたほか,消化器内視鏡学会ならびに消化器がん検診学会の評議員会に出席しました.中村は,ワークショップ4「門脈圧亢進症に対する診断・治療における新たな挑戦」において「小児の食道静脈瘤症例に対する内視鏡治療の現状と今後の展望」を発表したほか,消化器内視鏡学会の評議員会に参加しました.橋本,加藤,小橋は消化器内視鏡学会のデジタルポスターセッションで,それぞれ「バルーン拡張術歴を有する食道アカラシア関連疾患に対するPOEM」「食道静脈瘤と門脈血栓を合併した肝硬変症例の治療方針の検討」「バレット食道腺癌に対するESDの治療成績と予後」を発表しました.
また,内視鏡診療部関連の発表として,消化器内科の栁田拓実が消化器内視鏡学会のデジタルポスターセッションで「携帯型吸引装置Free-100 Nextによるエアロゾル吸引効果」を発表しました.

また,学会の関連研究会である「第9回内視鏡検査・周術期管理の標準化に向けた研究会」,ならびに「Fight-Japan研究会」が,10月31日(日)に開催されました.

今回,引地,中村,橋本,小橋,栁田は現地参加させていただきました.久しぶりに学会の臨場感を感じることができたほか,多数の現地参加者を前に,直接顔を合わせて議論できることの大切さ,他施設の先生方と直接情報交換をできるメリットを改めて実感いたしました.
今後もハイブリッド形式での学会開催が継続されると思いますが,感染対策を十分に行ったうえで,現地参加による発表を継続したいと思います.

JDDW2022 FUKUOKA会場の様子。

第29回日本門脈圧亢進症学会総会

2022年9月8日(木)~ 9日(金)に第29回日本門脈圧亢進症学会総会が大阪府大阪市の大阪国際会議場でハイブリッド開催されました.
内視鏡診療部から,部長の引地拓人が座長・教育委員会副委員長・評議員,助手の加藤恒孝が演者として現地参加しました.
引地は,一般演題「静脈瘤①」で8題の座長を担当しました. 加藤は,ワークショップ 2「門脈血栓症の診断と治療」の演者として「食道静脈瘤と門脈血栓を合併した肝硬変症例の治療方針の検討」を発表しました. また,内視鏡診療部の前任部長である小原勝敏先生が出月賞を受賞されました.

内視鏡診療部関連の発表として,消化器内科学講座助手の栁田拓実が,パネルディスカッション3「門脈圧亢進症と臓器相関」で「食道静脈瘤に対する内視鏡的硬化療法後の形態再発における血小板数/脾臓長径比の関連」を発表し,消化器内科学講座専攻医の上田健太が一般演題4「静脈瘤③」において,「小児の食道静脈瘤に対する内視鏡治療」を発表しました.

今回も,われわれ福島県立医科大学が得意とする食道・胃静脈瘤治療に関する3演題を現地で発表し,他施設との意見交換も活発に行うことが出来ました.今回の学会で得た最新の知見を今後の診療に活かしていきたいと思います.

アジア太平洋肝臓学会(APASL)Oncology 2022高松

2022年9月1日(木)~ 3日(土)にアジア太平洋肝臓学会(APASL)Oncology 2022が香川県高松市でハイブリッド開催されました.
内視鏡診療部から,部長の引地拓人,助手の加藤恒孝が演者として現地参加しました.
引地は,ワークショップ「Portal hypertension-associated endoscopic diagnosis and therapy」の基調講演として,「Endoscopic treatment for esophageal and gastric varices」を発表しました. 加藤は,同ワークショップの指定演者として「Usefulness of esophageal endoscopic ultrasound for esophageal varices with gel-immersion endoscopy」を発表しました.
また,内視鏡診療部関連の発表として,消化器内科学講座助手の栁田拓実が,同ワークショップの指定演者として「Endoscopic glue injection therapy for gastric varices」を現地で発表しました.

食道・胃静脈瘤の内視鏡診断・治療に関するワークショップで,基調講演を含む3演題を発表できたことで,われわれの業績を国内外に発信できたと思います.

なお,コロナ禍で海外の学会参加が難しい中,国内での開催ではありましたが,英語での口演,ならびに海外の医師と英語での討論をできたことは大変有意義な経験になりました.コロナ後には,海外での国際学会へ参加をしたいという想いが強くなった学会でした.

福島ESDハンズオンセミナー 2022

2022年9月17日(土),郡山市の「ふくしま医療機器開発支援センター」にて,生体ブタを用いたESDハンズオンセミナーを開催させていただきました.
ふくしま医療機器開発支援センターのご協力もあり,今回で第4回目を開催することができました.

講師を,内視鏡診療部 部長の引地と副部長の中村,濱田晃市先生(総合南東北病院 消化器内科),根本大樹先生(福島県立医科大学会津医療センター 小腸・大腸・肛門科学講座)と共に担当致しました.

福島県内で勤務する10名の若手医師に受講していただき,各自35分×2回の生体ブタでのトレーニングのほか,切除胃およびG-Master(ESDトレーニングモデル)を用いたトレーニングも行っていただきました.生体ブタを使用する手術トレーニングは,日本でも限られた施設でしか行っておらず,大変貴重な機会になったと思います.

これからの福島県の消化器内視鏡治療の次代を担う若手医師の成長を祈念するとともに,この場をお借りしまして,講師の皆様,ご参加・ご協力いただきました各企業の皆様,そして,大変充実した時間をご提供くださった福島県ならびにセンターの関係者の皆様に深く感謝申し上げます.

Tokyo Live Endoscopy One 2022

2022年8月5日(金)から7日(日)の3日間にわたり、前日本消化器内視鏡学会理事長である井上晴洋教授(昭和大学江東豊洲病院)をcourse directorとした、消化器内視鏡に関する国際ライブ「Tokyo Live Endoscopy One 2022」が開催されました。完全オンライン形式であり、ライブも講演も事前に収録をされたものでした。

初日である8月5日に、Lecture Sessionの1つとして開催されたCovidien JapanのSponsored Seminar「Potential of EUS-FNB needle SharkCore」において、部長の引地拓人が、Part 2「Subepithelial Lesions」のModeratorを務めました。吉永繁高先生(国立がん研究センター中央病院)、島村勇人先生(昭和大学江東豊洲病院)が講演された後、台湾のHsiu-Po Wang教授(National Taiwan University)をcommentatorとして、消化管粘膜下腫瘍に対するEUS-FNA/Bの有用性、適応、手技の工夫について討論を行いました。
英語力の重要性を痛感したと共に、オンラインで世界各地の先生と同時に議論をできる至便性も感じました。

会全体を通して、前述のように、ライブは全て事前収録されたものを編集した内容でした。その結果、コンパクトにセッションが進行し、通常のライブ以上に教育の面で有意義であったと感じました。また、参加費が無料であることが贅沢な内容でした。

今回、このような学会にModeratorとして引地に役割をいただけたことは、井上教授のもとで副部長の中村純がPOEMの研鑽を積んだことが大きく関係していると思います。
人脈の重要さ、国際化、オンライン学会の良さを感じた学会でした。井上教授、島村先生ほか、学会関係者の皆様に感謝申し上げます。

Tokyo Live Endoscopy One 2022リモート画面。

第168回日本消化器内視鏡学会東北支部例会・日本消化器病学会東北支部第213回例会 第60回日本消化器がん検診学会東北地方会

2022年7月1日(金)に日本消化器病学会東北支部 第213回例会,7月2日(土)に第168回日本消化器内視鏡学会東北支部例会ならびに第60回日本消化器がん検診学会東北地方会が山形市でハイブリッド開催されました.
内視鏡診療部から,部長の引地拓人以下,副部長の中村純,助教の橋本陽,助手の加藤恒孝,小橋亮一郎が座長・演者として参加しました.
引地は,それぞれの学会に幹事や支部評議員などの立場で参加しました. 中村は,各学会の支部評議員の役割のほか,消化器内視鏡学会の一般演題で「食道狭窄症を合併した先天性十二指腸膜様狭窄症に対して内視鏡的な放射状切開法とバルーン拡張術が有効であった小児の1例」を発表しました. 橋本は,消化器病,消化器内視鏡学会の支部評議員の役割のほか,消化器内視鏡学会の一般演演題で「POEMで治療したesophagogastric junction outflow obstruction」を発表し,同学会で一般演題の座長も担当しました. 加藤は,消化器内視鏡学会のシンポジウム1「消化管腫瘍性病変に対する内視鏡診断と治療の進歩」で「放射線治療後の局所遺残・再発食道癌に対する光線力学療法」を発表しました. 小橋は,消化器内視鏡学会のシンポジウム1で,「バレット食道腺癌に対するESD~治療成績と予後~」を発表しました.

内視鏡診療部関連の発表として,栁田拓実が消化器病学会の一般演題で「中・下咽頭癌に対する消化器内視鏡と耳鼻咽喉科の合同手術」を発表しました. また消化器内視鏡学会の第24回プレナリーセッション「目指せ!消化器内視鏡専門医」において,上田健太先生が「EUS-FNBで診断し得た巨大な壁外発育型胃GISTの1例」を発表しました.

今回,発表者のほとんどが現地参加であったこともあり,会場で活発な討論ができたと思います.

福島医大ESDハンズオン

2022年6月18日(土),福島県立医科大学附属病院 内視鏡診療部にて,ブタ切除胃を用いたESDハンズオンを開催しました.今回,4名の若手医師が参加し,ESDのトレーニングを行っていただきました.講師を内視鏡診療部の中村純,橋本陽,加藤恒孝が担当しました.
大学病院は,若手医師が手技を経験できる機会が限られた環境にありますが,今回のハンズオンでESDという内視鏡手技を経験し,少しでも内視鏡診療に興味を持っていただければと考えています.
最後にこの場をお借りしまして,ハンズオンの準備にご尽力いただいたボストン・サイエンティフィック社の皆様に深く感謝申し上げます.

第6回東北GIイノベーションESD/EMRハンズオントレーニング

2022年5月28日に,宮城県仙台市のフォレスト仙台において,日本消化器内視鏡学会公認の「第6回東北GIイノベーションESD/EMRハンズオントレーニング」(代表世話人:仙台厚生病院消化器内科 平澤大先生)が開催されました.

今回は招待講師として,滝本見吾先生(宇治徳洲会病院 肝臓内科)と菊池大輔先生(虎の門病院 消化器内科)をお招きして,若手医師がトレーニーとして参加しました. 副部長の中村純は,ハンズオンの講師,レクチャーの座長として参加しました.
未だコロナの影響で,参加者が少なかったことが残念ですが,若手医師の教育に重要な会だと再認識しました.このようなハンズオンの機会は貴重であり,今後の継続を期待したいと思います.

なお、福島県でも2022年9月17日(土),郡山市の「ふくしま医療機器開発支援センター」にて,生体ブタを用いたESDハンズオンセミナーを開催します(定員10名). 内視鏡治療手技の技術向上を目指す先生方,ぜひご応募ください.

第103回 日本消化器内視鏡学会総会

2021年5月13日(金)から15日(日)にかけて,第103回日本消化器内視鏡学会総会が京都国際会館で開催されました.ハイブリッド形式で開催され,内視鏡診療部から部長の引地拓人,副部長の中村純,助教の橋本陽,助手の加藤恒孝,小橋亮一郎が演者などで参加致しました.

引地は,評議員会ならびに指導施設・連携施設連絡会などに参加しました. 中村は,ワークショップ14「小児内視鏡の現況と課題」において「小児食道静脈瘤対する内視鏡的静脈瘤硬化療法の現状と課題」を発表しました.橋本は,一般演題で「胃粘膜下腫瘍に対するLECSの困難因子の解析」を発表しました.加藤は, シンポジウム2「上部消化管の内視鏡診断の最近の知見」において「食道静脈瘤に対する内視鏡用視野確保ゲルを用いた超音波内視鏡の有用性」を発表したほか,ワークショップ2「内視鏡検査・周術期管理のピットフォールと標準化」において「消化器内視鏡診療におけるリスクマネージメント~全例タイムアウトと急変時対応シミュレーション」を発表しました.小橋は,一般演題で「生検でGroup2と診断された胃病変の内視鏡所見の検討~専門医の画像評価~」を発表しました.

その他,内視鏡診療部関連の演題として,髙住が一般演題で「2 cm未満の胃粘膜下腫瘍に対するEUS-FNA/BにおけるFork-tip針の有用性」,栁田が,一般演題で「表在型非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍に対する治療の現状」,大塚がシンポジウム3「新型コロナウイルス蔓延下における消化器内視鏡」において「飛沫ガード付き内視鏡用マウスピースによる飛沫予防効果の検証」を発表しました.

今回,主題演題4題を含む計8題の演題発表を行うことができました.学会会場では徐々に現地の参加者が増えてきた印象でした.発表者全員での現地参加ができることを祈りつつ,継続して発信していきたいと思います.

また,関連研究会である「第8回内視鏡検査・周術期管理の標準化に向けた研究会」が5月15日(日)に行われ,引地が当番世話人を担当しました(会場:TKPガーデンシティ京都タワーホテル).本研究会で,加藤が「消化器内視鏡診療におけるリスクマネージメント~外来患者でのタイムアウトと急変時対応シミュレーション」を発表しました. 消化器内視鏡診療に関わる医師,メディカルスタッフが,現地で51名,リモートで57名参加し,職種を越えた議論をすることができました.

令和3年度前期学位授与式

2022年3月24日(木)、光が丘会館にて、令和3年度後期学位授与式が行われ、橋本陽先生が、博士(医学)の学位を授与されました。橋本先生、おめでとうございます。

令和3年度前期学位授与式での記念写真。

研究会報告

2022年3月19日(土)に,京都府立医科大学附属病院消化器内科ならびに内視鏡・超音波部の主催で第8回京都広小路ライブセミナーが開催されました.
部長の引地拓人は,癌研有明病院の斎藤彰一先生と共に,特別講演ならびにESDライブのコメンテーターを担当しました.
視聴者はオンラインでの参加に限定されましたが,全国から330名と多くの方々にご参加をいただきました. また,ライブ会場であった京都府立医科大学附属病院の内視鏡部では,術者であった吉田直久先生と土肥 統先生の技術の巧みさのほかに,医師,看護師,臨床工学技師,医療情報部の方々のチームワークのすばらしさも感じました.
われわれ福島県立医科大学附属病院 内視鏡診療部も負けないように頑張っていきたいと思います.

第130回日本消化器病学会北海道支部例会・第167回日本消化器内視鏡学会北海道支部例会

2022年3月5日(土)と6日(日)の2日間にわたり,北海道札幌市のTKPガーデンシティPREMIUM札幌大通を会場として,ライブ配信とのハイブリッド形式で,第130回日本消化器病学会北海道支部例会(会長:坂本直哉先生)と第167回日本消化器内視鏡学会北海道支部例会(会長:住吉徹哉先生)が合同で開催されました.

その合同例会の内視鏡スポンサードシンポジウム「高齢化社会における内視鏡診療の現状と課題~治療からサーベイランスまで~」において,部長の引地拓人が「高齢者に対する消化器内視鏡診療の現状と今後の展望」の演題名で基調講演を行いました.基調講演の後,11の一般演題があり,上部消化管,大腸,胆膵というすべての領域の消化器内視鏡診療に関して,ご発表ならびに議論が行われました.高齢者は個人差が大きいことから,年齢だけではなく,患者様ひとりひとりの全身状態,併存疾患,認知機能をふまえた上で消化器内視鏡診療を行うことが必要であることを感じたセッションでした.今後の福島医大での診療,ならびに臨床研究に活かしていきたいと思います.

合同開催された会場での記念写真。
*マスクは,写真撮影時のみ外させていただきました.

GI Week 2022(第18回日本消化管学会総会学術総会・第15回日本カプセル内視鏡学会学術集会・第49回日本潰瘍学会)

2022年2月11日から13日にかけてGI Week 2022(第18回日本消化管学会総会学術集会・第14回日本カプセル内視鏡学会学術集会・第49回日本潰瘍学会)が,京王プラザホテルでの現地およびオンラインで開催されました。

内視鏡診療部からは,部長の引地拓人が司会として参加しました。副部長の中村純,助手の加藤恒孝,橋本陽,小橋亮一郎が演者として参加しました。また,引地は消化管学会学術企画委員としてプログラム作成にかかわり,消化管学会とカプセル内視鏡学会の代議員として出席しました。また中村も消化管学会の代議員として出席しました。

引地は,消化管学会WS6「食道疾患に対する内視鏡治療の工夫」で司会を担当しました。 中村は,同じく消化管学会WS6「食道疾患に対する内視鏡治療の工夫」で「食道アカラシアに対するPOEMの長期成績」を発表しました。 加藤は,消化管学会WS5「消化管狭窄に対する治療の工夫」で「悪性食道狭窄に対する逸脱予防を考慮した金属ステント留置術」を発表しました。 橋本は,消化管学会WS8「十二指腸腫瘍内視鏡治療における工夫」で「表在型非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍に対するUEMRの現状と手技の工夫」を発表しました。 小橋は,消化管学会WS7「胃腫瘍内視鏡治療における工夫」で「PGAシートとフィブリン糊被覆による胃ESD後出血予防法」を発表しました。

内視鏡診療部関連の消化管学会の主題セッション演題として,消化器内科の高住美香先生がWS1「消化管GIST診療の進歩と問題点」において「胃粘膜下病変に対するEUS-FNA/BにおけるFork-tip 針の有用性」 を発表しました。また栁田拓実先生が,一般演題で「ESDを施行された49歳以下の胃癌症例の検討」を発表しました。

今回,5つの主題演題を含む計6題の演題発表を行うことができました。発表に対する質疑応答を通じて,研究のend pointをどこに設定するか、次に取り組むべき課題は何か、など再確認できたと思います。

GI Week 2022告知画面。

日本消化器病学会東北支部例会第212回例会・第167回日本消化器内視鏡学会東北支部例会

2022年2月4日(金)と5日(土)の2日間にわたり、仙台市のフォレスト仙台を会場とし、丸橋繁会長(福島医大 肝胆膵・移植外科学講座)の日本消化器病学会東北支部例会第212回例会と合同開催の形式で、引地が会長、中村が事務局長として、われわれ内視鏡診療部を事務局として第167回日本消化器内視鏡学会東北支部例会が開催致されました。 新年になってから新型コロナウイルス・オミクロン株の急速な感染拡大があり、開催形式の見直しが必要でしたが、現地およびオンラインのハイブリッド開催の形で開催をすることができました。その結果、1,067名という多数の皆様にご参加いただき、盛会裏に終了致しました。

引地と中村以下、助手の橋本陽、加藤恒孝、小橋亮一郎が事務局としての役割のほか、座長、演者として参加しました。
引地は、会長のほか、特別講演、プレナリーセッション、ランチョンセミナーの3つのセッションで司会を務めました。 中村は、事務局長として学会のまとめ役を務めました。 橋本は、一般演題「胃7」の座長のほか、合同ビデオシンポジウム3で「表在型非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍に対するUEMRの現状」を発表しました。 加藤は、イブニングセミナーの講師として「食道・胃ESDにおける最新の取り組み-診断から治療まで-」を発表しました。 小橋は、合同ワークショップで「消化器内視鏡診療における飛沫感染対策-COVID19患者に対する緊急内視鏡の報告を含めて-」を発表しました。

また、特別企画「目指せ!消化器病専門医-専攻医からの報告」においては、消化器内科の大塚充先生が優秀演題を受賞しました。内視鏡学会の第23回プレナリーセッションにおいては、佐藤賢太郎先生(公立相馬総合病院)、木村友哉先生(福島県立医科大学会津医療センター)のお二人が優秀演題賞を受賞しました。おめでとうございます。

開催に関しまして多大なご協力を賜りました、大平教授をはじめとする消化器内科学講座の先生方、丸橋教授と岡田先生をはじめとする肝胆膵・移植外科学講座の先生方・秘書様、支部長や幹事をはじめとする評議員の先生方、学会員の先生方など、全ての関係者の皆様にこの場をお借りして御礼申し上げます。

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