2021年

第7回 内視鏡検査・周術期管理の標準化に向けた研究会

2021年11月7日(日)に,生田神社会館において,日本消化器内視鏡学会の関連 研究会である「第7回内視鏡検査・周術期管理の標準化に向けた研究会」が開催され,部長の引地拓人が現地で参加し,助手の小橋亮一郎が演者として参加し,ほかのメンバーはリモートで参加しました.
今回は,当番世話人の田邉聡先生(北里大学 新世紀医療開発センター先端医療領域開発部門),松田浩二先生(静岡医療センター 消化器内科)のもと一般演題,話題提供,特別講演の内容で開催されました.
一般演題では,内視鏡診療部の小橋が「コロナ禍での消化器内視鏡診療~COVID-19 患者に対する緊急内視鏡の経験を含めて~」を発表しました.

次回は,2022年5月の京都での日本消化器内視鏡学会最終日に開催予定であり,引地が当番世話人を担当することになっています.

JDDW2021 KOBE (第29回 日本消化器関連学会週間)

2020年11月4日(木)から6日(日)まで,神戸コンベンションセンターにおいて,JDDW2021が開催されました。今回も,会場での発表とオンラインでの発表の選択をできるハイブリッド形式での開催となりました。 内視鏡診療部は,部長の引地拓人以下,副部長の中村純と助手の橋本陽,加藤恒孝が一般演題(デジタルポスター)の演者として参加しました。
引地は,デジタルポスターセッションの座長を務めたほか,消化器病学会および消化器内視鏡学会評議員会,LECS研究会や多施設共同研究などの会議にも出席しました.
中村は,一般演題で「75歳以上の食道アカラシアおよびアカラシア類縁疾患患者に対する経口内視鏡的筋層切開術の有用性と安全性」,「胃静脈瘤に対するNBCA/EO法の有用性と安全性」を発表しました。
橋本は,一般演題で「食道ESD時に判明した限局的筋層欠損」を発表しました。
加藤は,一般演題で「肝硬変を背景とした門脈血栓合併の食道静脈瘤症例における治療方針」 を発表しました。
また,内視鏡診療部関連の発表として,消化器内科の助教の髙住美香が一般演題で「経大腸的EUS-FNAの有用性」を発表し,日本消化器内視鏡学会の「若手奨励賞若手」を受賞しました。佐竹隼輔先生が一般演題で「放射線療法後の局所遺残再発食道癌に対する光線力学療法」を発表しました。

ハイブリッド形式ではありましたが,国内のCOVID-19が落ち着いてきたこともあり,現地参加者が増えてきた印象でした。

2022年2月4日(金),5日(土)には,我々が消化器内視鏡学会を丸橋繁先生の消化器病と合同で,現地開催を基本として準備を進めております。ホームページに情報を随時追加しております(https://convention.jtbcom.co.jp/g212-e167/index.html)。引き続きご協力賜りますようお願い申し上げます。

福島ESD ハンズオンセミナー2021

2021年10月9日(土),郡山市の「ふくしま医療機器開発支援センター」にて,生体ブタを用いたESDハンズオンセミナーを開催させていただきました.福島県のご協力もあり,今回で第3回目を実施することができました.講師を,内視鏡診療部 部長の引地と副部長の中村,濱田晃市先生(総合南東北福島病院 消化器内科),根本大樹先生(福島県立医科大学会津医療センター 小腸・大腸・肛門科学講座)と共に担当致しました.
福島県内で勤務をしている10名の若手医師に受講していただき,各自35分×2回の生体ブタでのトレーニングのほか,切除胃を用いたトレーニングも行っていただきました.生体ブタを使用する手術トレーニングは,日本でも限られた施設でしか行っておらず,今回参加した若手医師にとって大変貴重な機会になったと思います.講師陣も,改めてこのようなセミナーを開くことの意義を再確認できました.

これからの福島県の消化器内視鏡治療の次代を担う若手医師の成長を祈念するとともに,この場をお借りしまして,講師の皆様,ご参加いただきました企業の皆様,そして,大変充実した時間をご提供くださった福島県ならびにセンターの関係者の皆様に深く感謝申し上げます.

第75回日本食道学会学術集会

本学会は9月23日,24日がLive配信,10月11日から31日までオンデマンド配信で開催されました.
内視鏡診療部から,副部長の中村純が演者で参加しました. 中村は,シンポジウム2「食道腫瘍に対する内視鏡診療の最前線」において「pT1a-MM/T1b-SM食道扁平上皮癌の転移再発リスク:多施設共同後向きコホート研究」を発表しました.

なおこの演題は,東北地方の内視鏡医を中心に構成された「東北GI Endoscopy group」で取集したデータをもとに発表させていただきました.発表の機会を与えていただいた,東北大学 八田先生に感謝申し上げます.

第28回日本門脈圧亢進症学会総会

第28回日本門脈圧亢進症学会総会が開催されました.本学会は,9月1日 から30日までがオンデマンド配信,9月16日および17日がLive配信でした.
内視鏡診療部から,部長の引地拓人以下,副部長の中村純,助手の加藤恒孝,橋本陽,小橋亮一郎が演者などで参加しました. 引地は,評議員会,教育委員会(副委員長),門脈圧亢進症取扱い規約委員会に出席しました.
中村は,ワークショップ5「門脈圧亢進症治療の研修の在り方 ~内視鏡、IVR、手術の教育の実際~」において「食道・胃静脈瘤に対するEIS習得のステップ」を発表したほか,技術認定医(内視鏡的治療)を取得しました.
加藤は,ワークショップ1「門脈血栓症の病態、診断、治療」において「肝硬変を背景とした食道静脈瘤合併門脈血栓症例の治療方針の検討」を発表しました.
橋本は,一般演題で「食道・胃静脈瘤の治療歴のない十二指腸静脈瘤出血の一例」を発表しました.
小橋は,ビデオワークショップ「消化管静脈瘤における内視鏡治療のknack&pitfalls」において「食道静脈瘤に対するEISの要点と課題」を発表しました.
それぞれ,Live配信において活発な議論が交わされました.

また,消化器内科からは,高木忠之先生が要望演題4「左側門脈圧亢進症」で「IgG4関連疾患に合併した胃静脈瘤の1例」,一般演題として,栁田拓実先生が「大腸静脈瘤に対する内視鏡治療後に菌血症を来した肝外門脈大循環短絡症の1例」,佐久間千陽先生が「食道静脈瘤の術前評価における内視鏡用視野確保ゲルを用いたEUSの実際」を発表しました.

今回,主題演題の総合討論をオンラインで行う方法で開催されましたが,直接意見交換ができる現地参加に戻れるようCOVID-19の収束を願うばかりです.

飛沫防止マウスピース寄贈式

2021年7月31日(土),ふくしま医療機器開発支援センターにて,株式会社ケイ・エス・エムが開発した飛沫防止マウスピースの福島県立医科大学附属病院への寄贈式が催され,代表で部長の引地拓人が受け取りました.この飛沫防止マウスピースは,福島県ならびにふくしま医療機器開発支援センターの支援を受けて,引地のほか,副部長の中村純,総合南東北病院の濱田晃市医師,会津医療センターの根本大樹医師が講師として開催している「福島ESDハンズオンセミナー」における医工連携の意見交換セッションでのマッチング事業の1つとして開発されたものです.新型コロナウイルス感染拡大が落ち着かない中,感染防止の一助となることが期待されます.

第166回日本消化器内視鏡学会東北支部例会・日本消化器病学会東北支部第211回例会・第59回日本消化器がん検診学会東北地方会

2021年7月2日(金)に日本消化器病学会東北支部 第211回例会,7月3日(土)に第166回日本消化器内視鏡学会東北支部例会ならびに第59回日本消化器がん検診学会東北地方会が完全オンライン形式で開催されました.
内視鏡診療部から,部長の引地拓人以下,副部長の中村純,助手の橋本陽,加藤恒孝,小橋亮一郎,大久保義徳が,座長・演者として参加しました.

引地は,日本消化器内視鏡学会東北支部の幹事ならびに両学会の支部評議員の役割ならびに,消化器内視鏡学会でパネルディスカッション(PD)3「食道疾患治療」の司会を担当したほか,消化器がん検診学会では教育講演(医師研修会Iおよび東北支部研修委員会第30回研修会)として「メディカルスタッフにも知ってほしい早期胃癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術の基本とトピック」を講演しました.

中村は,両学会の支部評議員の役割のほか,消化器内視鏡学会のPD3「食道疾患治療」で「食道アカラシアに対するPOEM長期予後」を発表しました.

橋本は,消化器内視鏡学会のPD3「食道疾患治療」で「放射線治療後の遺残・再発食道癌に対する内視鏡治療戦略」を発表しました.また,幹事会ならびに評議員会で,両学会の支部評議員に選出されました.

加藤は,消化器内視鏡学会のPD2「ステント治療消化器疾患」で「悪性食道狭窄に対する逸脱予防を考慮した金属ステント留置術」を発表しました.

小橋は,消化器病学会のPD「コロナ窩での消化器診療の実際」で「コロナ窩における消化器内視鏡診療~COVID-19患者に対する緊急内視鏡の経験を含めて~」を発表しました.

大久保は,消化器内視鏡学会のPD2「ステント治療」で「胆膵腫瘍による悪性胃・十二指腸狭窄に対する十二指腸ステント逸脱予防の工夫」を発表しました.

内視鏡診療部関連の発表として,高住美香が,消化器内視鏡学会のPD3「食道疾患治療」で「食道粘膜下病変に対するEUS-FNA」,栁田拓実が一般演題で「ESDを施行された49歳以下の胃癌症例の検討」を発表しました.なお栁田先生の演題は,優秀一般演題に選出されております.おめでとうございます.

また第22回プレナリーセッション「目指せ!消化器内視鏡専門医」において,佐藤秀紀先生が「EMR後の計画的分割PDTが有効であった化学放射線療法後の局所再発食道癌の1例」,阿部直人先生が「Ball valve syndromeを呈した胃脂肪腫に対してESDで切除をした1例」を発表しました.その中で,加藤と小橋が指導した佐藤秀紀先生が優秀演題を受賞しております.おめでとうございます.

2022年2月4日(金),5日(土)には,我々が消化器内視鏡学会を丸橋繁先生の消化器病と合同で開催します.ホームページも開設されております(https://convention.jtbcom.co.jp/g212-e167/index.html).引き続きご協力賜りますようお願い申し上げます.

第107回 日本消化器病学会総会

2021年4月15日(木)~17日(土)に,第107回日本消化器病学会総会が京王プラザホテル(新宿)で開催されました.ハイブリッド形式で開催され,内視鏡診療部から部長の引地拓人,副部長の中村純,助手の小橋亮一郎が演者などで参加致しました.

中村は,ワークショップ14「門脈圧亢進症:診断と治療の最前線」において「胃静脈瘤に対する HA/EO 併用法の治療成績」を発表しました.小橋は,一般演題で「抗凝固薬服用者におけるPGAシートと自己フィブリン糊貼付による胃ESD後出血」を発表しました. また,引地は,評議員として,本部評議員会に参加しました.

今回も現地参加での発表はできませんでしたが,継続して発信していくことの重要性を認識できました.なお,学会終了後,5月3日からはオンデマンド配信も開始されます.参加できなかったセッションを視聴することで,今後の新たな研究と診療に活かしていきたいと思います.

第21回腹腔鏡内視鏡合同手術(LECS)研究会

3月5日(金),日本胃癌学会総会終了後に,第21回腹腔鏡内視鏡合同手術(LECS)研究会がオンライン形式で開催されました.今回は,消化管外科の佐瀬善一郎先生と共に,部長の引地拓人が当番世話人を務めました.初めての完全オンライン形式での開催でしたが,245名の先生方にご参加していただき盛会裡に終了しました.ご指導やご協力をいただきました関係者の皆様に,この場をお借りして感謝申し上げます.

第93回 日本胃癌学会総会

2021年3月3日(水)から3月5日(金)にかけて,第93回日本胃癌学会総会が開催されました. 本来,大阪国際会議場が会場となるはずでしたが,コロナ禍のため,完全オンライン形式での開催となりました.

内視鏡診療部から,副部長の中村純,橋本陽助手,加藤恒孝助手が演者として,部長の引地拓人がESD研究会の世話人などの役割で参加しました.

Oral presentationとして,中村が「福島市胃がん内視鏡検診の発見胃癌からみた問題点と精度管理の必要性」,橋本が「胃粘膜下腫瘍に対するLECSの現状」を発表しました.また,General presentation case reportとして,加藤が「ESDで治癒切除しえた胎児消化管類似胃癌(GAED)の2例」を発表しました.

内視鏡診療部関連の演題としては, 小橋亮一郎先生がoral presentationで,「抗凝固薬服用者のおけるPGAシートと自己フィブリン糊貼付による胃ESD後出血の予防策」,ならびに附置研究会である第6回ESD研究会の若手セッション「35歳以下の内視鏡医による症例提示」において,「ESD時に穿孔をきたした食道胃接合部癌の一例」を発表しました.また,村上舞先生がposter presentationで「残胃癌に対するESD」を発表しました.

GI Week 2021(第17回日本消化管学会総会学術総会・第14回日本カプセル内視鏡学会学術集会)

2021年2月19日から21日にかけてGI Week 2021(第17回日本消化管学会総会学術集会・第14回日本カプセル内視鏡学会学術集会)がオンラインで開催されました.

内視鏡診療部では,副部長の中村純,加藤恒孝助手が演者として,部長の引地拓人が両学会の代議員として参加しました.

中村は,一般演題10で「後期高齢者の食道アカラシアおよび類縁疾患に対する経口内視鏡的筋層切開術の安全性と有用性」を発表しました.加藤は,WS19「消化管狭窄治療の進歩」において,「悪性食道狭窄に対するOTSCを用いたステント留置術の有用性」を発表しました.

内視鏡診療部関連の主題セッションでの演題としては,消化器内科の小橋亮一郎先生が,WS6「消化管内視鏡治療における抗血栓薬の取り扱い」において,「抗血栓薬服用中の食道静脈瘤症例に対する内視鏡的硬化療法の周術期管理の現状」 ,ならびにWS12「十二指腸・大腸腫瘍に対する内視鏡治療の最前線 -cold snare polypectomyからunderwater EMR、ESDまで-」において,「表在型十二指腸非乳頭部上皮性腫瘍に対するUnderwater EMRの有用性と課題」を発表しました.また,持丸友昭先生が,WS13「消化管粘膜下腫瘍に対する診断と治療の新展開」において,「上部消化管粘膜下病変のEUS-FNAにおける穿刺針内整理食塩液充満法と従来法のランダム化クロスオーバー試験」を発表しました.

このほか,Young Doctor ポスターセッションで,佐竹隼輔先生が「ESDを施行されたpT1a-MM食道扁平上皮癌の検討」,石崎優斗先生が「表在性非乳頭部十二指腸腫瘍に対する腹腔鏡・内視鏡合同手術(D-LECS)」,橋本長一朗先生が「超音波内視鏡下穿刺吸引精検(EUS-FNA)が診断に有用であった胃限局性AL型アミロイドーシスの1例」,野口祐紀先生が「化学放射線療法後の局所遺残・再発食道癌に対する光線力学療法」,木村友哉先生が「胎児消化管類似胃癌の1例」をそれぞれ発表しました.また竹田悠太郎先生が一般演題で「経口内視鏡的筋層切開術が有効であったJackhammer食道の1例」を発表しました.

特に木村先生が発表した「胎児消化管類似胃癌の1例」は優秀演題賞を受賞しました.

今回,4つの主題演題を含む計11題という多数の演題発表を行うことができました.ご指導いただいた先生方,ありがとうございました.

第165回日本消化器内視鏡学会東北支部例会・日本消化器病学会東北支部第210回例会

2021年2月5日(金)と2月6日(土)に,第165回日本消化器病学会東北支部例会,日本消化器病学会東北支部 第210回例会が完全オンライン形式で開催されました.

内視鏡診療部から,部長の引地拓人以下,中村純副部長,加藤恒孝助手が座長,演者として参加しました.

引地は,日本消化器内視鏡学会東北支部の幹事ならびに両学会の支部評議員,特別講演の司会として参加しました.中村は,両学会の支部評議員,消化器内視鏡学会の「若手医師フォーラム」で座長を務めました.加藤は,消化器病学会のシンポジウム「消化器疾患におけるステント治療」において「悪性食道狭窄に対する逸脱予防を考慮した金属ステント留置術」を発表しました.

内視鏡診療部関連の発表として,消化器内科の小橋亮一郎先生が,消化器内視鏡学会のシンポジウム「緊急内視鏡の現状と課題~トータルマネージメントの観点から」で,「上部消化管出血に対する内視鏡的止血術の変化」,消化器内科の佐竹隼輔先生が,同学会のプレナリーセッションで,「超音波内視鏡下穿刺吸引生検が診断に有用であった胃粘膜下病変型胃癌の1例」を発表しました.

また橋本陽助手が指導した消化器内科の竹田悠太郎先生が,消化器病学会特別企画II「目指せ消化器病専門医~後期研修医からの報告」において「飢餓による肝障害を克服しPOEMで治療しえた食道アカラシアの1例」を発表し,みごと優秀演題を受賞しました. おめでとうございます.

1年後の2022年2月4日(金),5日(土)には,我々が消化器内視鏡学会を丸橋繁先生の消化器病と合同で開催します.色々な状況に対応できるよう準備を進めて参りますので,ご協力賜りますようお願い申し上げます.

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