FUKUSHIMA MEDICAL UNIVERSITY
現在、二つの研究に取り組んでいます。一つはパーキンソン病に関する研究です。パーキンソン病は脳の中にあるドーパミン神経細胞が破壊され、脳内のドーパミンが少なくなってしまうことによって引き起こされる病気です。手足の震えや運動の開始が困難になるなどの運動障害を特徴としています。一方で、近年の研究により認知機能にも障害が出ることがわかってきました。運動障害は薬である程度改善することができるのですが、認知機能の改善はなかなか難しいと言われています。私たちはパーキンソン病モデル動物を用いて認知障害の機能回復に関わる研究を行っております。これらの動物では学習行動が大きく障害を受けるのですが、この学習行動の障害を回復させるための神経基盤の解明に取り組んでいます。
二つ目はスキルの学習に関する研究です。箸を使ったり、ハサミを使ったりするスキルの習得には線条体だけではなく、線条体に情報を入力している大脳皮質の運動野も重要です。スキルの習得に関わる神経基盤を明らかにし、リハビリテーションなどに活用できるように研究を進めています。
ORCID ID:https://orcid.org/0000-0001-7534-8237
Resarchmap: https://researchmap.jp/6uU3xM_NYs/