日本病理医フィルハーモニー(Japan Pathologists Philharmonic)

 毎年4月は学会シーズンです。私の専門分野である「病理学」で日本最大の学会は「日本病理学会」で、総会は1911年(明治44年)から数えて令和8年度は第115回となります。世界で初めて人工的に癌を作ったとされる山極勝三郎先生をはじめ、錚々たる方々が会長を務められてきました。今年の学会は北海道大学教授の田中伸哉先生を会長として4月16〜18日に札幌で開催されます。3日間にわたって、さまざまなテーマの発表がなされ、我々病理医は研究成果を発表したり、新しい知見を得たり、1年ぶりに会う仲間との親交を深められます。この病理学会総会のイベントの一つとして日本病理医フィルハーモニーの演奏会が4月18日に予定されています。音楽好きの病理医によって結成された楽団ですが、病理医だけでなく、臨床検査技師や法医学者、看護師、他分野の医師や学生などのさまざまな職種の方も入団しています。

https://jpp.sakura.ne.jp/

 普段はそれぞれ個人練習をしており、学会の直前や前日だけ全国(北海道から鹿児島)から集まり合同練習をしています。今回の学会ではカルメン組曲やフィンランディア、誰も寝てはならぬ(トゥーランドット)、となりのトトロなど多彩なプログラムが準備され、特に「誰も寝てはならぬ」ですばらしいテノールを聴かせてくださるのは鹿児島大学名誉教授の米澤傑先生です。米澤先生は粘液形質のマーカーであるMucシリーズの研究をされた世界的にも突出した研究者であり、膵臓の腫瘍の悪性度とMucの発現の関係について発表され、そのような優れた業績をあげながらテノール歌手としてCDも出しておられます。

https://kessaku-no-kai.com/index.html 

 日本病理医フィルハーモニーの演奏会は毎年の病理学会総会の際に開催されるので、開催場所は毎年、異なり、そのため参加可能な団員は学会開催地近隣の方が多く、遠い方は難しくなるので、開催地の音楽愛好家の応援が不可欠となります。楽器の演奏ができる方、もし、近くで病理学会が開催される際はご参加いただければと思います。

 

宇月 美和教授

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