サラサラなのか固まるのか!

血液検査学で学ぶ分野に止血凝固検査があります。けがなどで出血しても血小板や凝固因子が働き血は固まって(凝固)自然に止まります(止血)。この血の止まりやすさや固まりやすさを検査するのが止血凝固検査です。止血凝固の働きが動脈硬化などが原因となって暴走すると、血管の中に血の塊(血栓)ができて心筋梗塞や脳梗塞などを起こすことがあります。これを予防するのが抗血小板薬や抗凝固薬(いわゆる血液サラサラ薬)ですが、投与量が多いと逆に出血の副作用が出てしまいます。そこで行われるのが止血凝固検査です。副作用が出なくて、血栓を作らせない効果が最大となる最適量をこの検査でモニターしていくのです。抗凝固薬に関しては確立したモニター法(血液検査学で実習します)がありますが、抗血小板薬に関しては良いモニター法がなく新たな検査法の開発が望まれていました。最近、臨床検査学科の三浦助教、北爪教授などが抗血小板薬の効果をモニター可能となる分子を発見し、実用化に向けてさらに研究を進めています。皆さんも検査技術の革新につながる研究を一緒にしませんか。(写真は血液凝固カスケードの一部です)

https://fmu-hs.jp/news.html?id=39

空の上からの風景と飛行機の翼、数字と記号が描かれた謎のコードが浮かび上がる画像。

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