2024年3月22日 学位記授与が行われました
学位論文
磯松 大介
Predictive value of aortic valve calcium volume measured by computed tomography for paravalvular leakage after transcatheter aortic valve implantation
 Int Heart J 65 (1), 63-70, 2024

佐久間 裕也
Impact of bleeding event for new cancer diagnosis in patients with antiplatelet therapy after percutaneous coronary intervention
 J Cardiol 82 (6), 460-466, 2023

谷 哲矢
Heart failure post myocardial infarction promotes mammary tumor growth through the NGF-TRKA pathway
 JACC CardioOncol 6 (1), 55-66, 2024

冨田 湧介
Targeting N-myristoylation through NMT2 prevents cardiac hypertrophy and heart failure
 JACC Basic Transl Sci 8 (10), 1263-1282, 2023

根橋 健
Characteristics of right pulmonary vein with epicardial connection needing additional carina ablation for isolation
 J Arrhythm 39 (6), 884-893, 2023





大学院4年生 磯松 大介
 大学院博士課程4年目の磯松大介です。
 石田隆史先生の御指導の下、大動脈弁狭窄症のDNA損傷について研究を行っております。また、佐藤彰彦先生の御指導の下、重症大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル的大動脈弁植込み術 (Transcatheter Aortic Valve Implantation: TAVI)に関する臨床研究を行っております。大動脈弁の石灰化とTAVI後の弁周囲逆流の関係について研究を行い、2022年11月にAmerican Heart Association Scientific Session 2022(シカゴ)、2023年3月に第87回日本循環器学会学術集会(福岡)で研究成果を発表させていただきました。現在は論文を執筆中です。また、TAVI後の弁面積に関する研究を進めております。
 今後も引き続き大動脈弁狭窄症、TAVIに関する研究を行って参ります。日々精進して参りますので、何卒御指導、御鞭撻の程をお願いいたします。




大学院4年生 市村 祥平
 大学院博士課程4年目の市村祥平と申します。
 私は2020年4月に大学院へ入学し、竹石恭知教授、三阪智史先生のご指導の下、心不全、心筋症、心筋炎に関する基礎研究および臨床研究に取り組んでおります。培養細胞や心不全モデルマウスの他、今まで当院に入院された心不全患者の心筋生検検体の解析も行わせて頂いております。本研究の成果を第87回日本循環器学会学術集会にて報告し、第9回日本心筋症研究会YIA最優秀賞を受賞しました。現在は海外学会誌に論文投稿中です。また心筋生検検体の解析の一環として、COVID-19関連劇症型心筋炎の症例報告を行い、第174回日本循環器学会東北地方会にてYIA優秀賞を受賞し、論文として発表することもできました(Ichimura S, et al. Journal of Cardiology Cases)。
 本研究にはまだ未解明の部分も多いため、引き続き研究を続け、微力ながらも医学の発展に貢献できるよう精進したいと思います。




大学院4年生 小河原 崚
 大学院博士課程4年の小河原 崚と申します。
 昨年度より福島県立医科大学へ帰局し、竹石恭知教授、三阪智史先生のご指導の下、心不全におけるエピジェネティック制御機構をテーマとした基礎研究を行っています。日々研究を行っていく中で、少しずつですが、知識や技術的な面での能力の向上を実感しており、充実した日々を過ごしています。これまでの研究成果の一部については、第175回日本循環器学会東北地方会で発表し、YIA最優秀賞を受賞いたしました。まだまだ教わることも多い立場ですが、循環器内科をローテーションしている医学部学生や、後輩医師などに指導する機会も徐々に増えてきており、教えることの難しさや楽しさも感じています。
 自身の研究が今後の医学の発展に寄与できるようこれからも精進して参ります。どうぞよろしくお願いいたします。




大学院4年生 片平 正隆
 大学院博士課程4年目の片平正隆と申します。
 令和4年度より臨床業務に携わらせて頂きながら、竹石恭知教授、放射線科福島賢慈教授の御指導の下、心臓核医学を中心とした画像解析の研究に取り組んでいます。本学は世界でも限られた施設でしか行われていないPETMRIでの臨床研究が盛んであり、13N-ammonia PET/MRIによる虚血診断能や予後予測、18F-NAF PET/MRIによる不安定プラークの研究を行っています。現在は、新しく開発された13N-ammonia PETの画像から心筋ストレインを計測する技術を用いて、心臓MRIから計測したストレインとの比較・検討を行なっております。研究成果をUsefulness of left ventricular longitudinal strain and left atrial strain to predict cardiovascular events in the patients with heart failure with preserved ejection fractionという演題で第87回日本循環器学会学術集会にて発表致しました。
 今後とも日々精進して参りますので、どうぞよろしくお願い致します。




大学院4年生 佐久間 裕也
 大学院博士課程4年目の佐久間裕也と申します。
 2020年度から大学院に入学し、臨床医として勤務しながら竹石恭知教授、清水竹史先生のご指導の下、虚血性心疾患患者のデータベースを用いた臨床研究に取り組んでおり、2023年4月にJournal of Cardiology誌に論文を掲載することができました。また、学会発表では2021年12月の日本循環器学会東北地方会Young Investigator’s Award優秀賞を受賞することができました。2022年11月にはAmerican Heart Associationで初めて海外発表をする機会を与えて頂き貴重な経験を積むことができました。
 現在は公立相馬総合病院に勤務しながら日常臨床で感じた疑問点をもとにテーマを設定し研究を重ねていきたいと考えております。臨床研究を通して、少しでも社会に貢献できるように日々研鑽を積んで参ります。どうぞよろしくお願い致します。




大学院4年生 谷 哲矢
 大学院博士課程4年目の谷哲矢と申します。
 2020年度より竹石恭知教授、及川雅啓先生のご指導の下、腫瘍循環器学についての基礎研究を行っています。近年、二大疾病である心疾患とがんの関連が注目されており、疫学的にも心不全患者でがんの発生率が高いことが言われています。そこで私は心不全ががんに与える影響をテーマに実験を行っております。主に心筋梗塞マウスを使用し心筋梗塞後の心不全状態ががんに与える影響とそのメカニズムについて研究を進め、心疾患とがんの関連についての新しい知見が得られるよう日々実験に励んでおります。2022年度は日本腫瘍循環器学会学術集会、日本循環器学会学術集会や日本循環器学会基礎研究フォーラム、またアメリカのシカゴで開催されたアメリカ心臓協会学術集会に参加し、研究成果を発表してきました。また、日本腫瘍循環器学会学術集会では「心筋梗塞によるNerve Growth Factorの増加はNGF/TrkA経路を介して乳がんを進行させる」という演題で若手研究奨励賞(基礎)最優秀賞を受賞することができました。
 これからも、今後の医学の発展と、医師としての知識や技術を向上できるように日々精進していきたいと思います。




大学院4年生 冨田 湧介
 大学院博士課程の冨田湧介と申します。 竹石恭知教授と三阪智史先生のご指導のもと、心不全モデルマウスを用いて基礎実験を進めております。主に、心不全におけるミリストイル化を介した細胞内品質管理、心臓と肝臓サイトカインの関連について研究を行っています。
 以前の臨床経験では、目の前の患者さんに対して最適な医療を提供することに努めていました。しかし、大学院生として基礎研究に携わるようになってからは、一人の患者さんのみではなく、心不全の病態や疾患のメカニズムといった広い視点に立って、知識を深めるようになりました。
 ミリストイル化を介した細胞内品質管理については、American Heart Association Scientific Sessions、日本循環器学会で成果報告を行い、2022年12月に開催されたInternational Society for Heart ResearchではYoung Investigator Award優秀賞を受賞することができました。
 心臓と肝臓サイトカインの関連については、肝臓サイトカインであるFetuin-Aと肝臓低灌流の関連、心臓イベント発生の予測に関する論文がドイツ科学誌のClinical Research in Cardiologyに掲載されました。
 大学院での基礎研究を通して、臨床データから得られる情報のみにとどまらず、シグナル伝達を介した細胞の生存・増殖のメカニズムを学んで、仮説を検討することで、新たな知見を提示できるように努めています。今後も、研究を続けることで、医療の進歩に貢献できるよう日々研鑽していきます。




大学院4年生  西浦 司人
 大学院博士課程4年目の西浦司人と申します。
 2020年4月に大学院へ入学し、昨年度より臨床にも携わりながら竹石恭知教授、横川哲郎先生のご指導の下、拡張型心筋症における新規バイオマーカーに対する研究と肺高血圧症と炎症細胞の関係についての基礎研究を行っています。拡張型心筋症については線維化における新規バイオマーカーをテーマに、第9回日本心筋症研究会の若手研究奨励で報告し、また現在論文を海外学会誌に投稿中です。また肺高血圧症においては、近年治療薬も増えてきて、以前よりも治療成績は良くなってきていますが、依然として予後不良な難治疾患であることに変わりありません。そこで、肺高血圧症における炎症細胞の役割に着目し、肺高血圧症の病態解明や新規治療薬の開発を目的として、培養細胞や肺高血圧モデルマウス・ラットを用いて研究しております。
 本研究を通して、日々知識を高めながら、微力ながらも医学の発展に貢献できるよう精進していきたいと思います。




大学院4年生 根橋 健
 大学院博士課程4年目の根橋健と申します。
 2020年4月に大学院に入学し、市中病院で臨床医として勤務しながら金城先生、竹石先生ご指導の下で研究を開始しました。2021年4月からは大学病院で臨床医として勤務しながら、心房細動のカテーテルアブレーションにおいて、肺静脈隔離のためにcarina領域への追加通電が必要なEpicardial connection(心外膜側接続)を有する症例の解剖学的な特徴について、日々計測や解析を行って参りました。研究成果をAnatomical Predictor of Epicardial Connection Which Needs Additional Ablation in Carina Region during Right Pulmonary Vein Isolationという演題で第87回日本循環器学会学術集会にて発表致しました。目標症例数の計測、解析を終え、論文を執筆し、現在、米国学会誌に投稿中です。
 2023年4月からは南会津町で内科医として日々臨床を行いながら、週一回大学病院で研修、研究を行っております。研究したことを実臨床でも役立てられるよう精進して参ります。今後もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。




大学院4年生 野﨑 祐司
 大学院博士課程4年目の野崎祐司と申します。
 私は義久精臣先生の御指導の下で心不全と低クロール血症の予後について研究を行っております。2022年11月にAmerican Heart Association Scientific Session 2022(シカゴ)、2023年3月に第87回日本循環器学会学術集会(福岡)で研究の成果を発表させていただきました。またこの研究について論文を作成し、英文誌Journal of Clinical Medicineにアクセプトされました。
 未熟で不慣れではありますが、大学院での経験を生かして社会に貢献できるよう精進を続けていく所存です。今後ともご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。




大学院3年生 大河内 諭
 大学院博士課程3年目の大河内諭と申します。
 昨年度まで郡山市の星総合病院に勤務しながら、研究デザイン学及び医療統計学のオンライン講義を受講し研究に関する基本的な考え方を学びました。
 今年度から福島県立医科大学へ戻り、臨床業務に励みつつ、竹石先生、三阪先生のご指導の下、心不全における細胞外小胞の意義に関して基礎研究を始めました。これまで、学会での症例報告は行っておりましたが、基礎研究の経験はなく、新しいことを学ぶ毎日です。医療の発展につながるように研鑽を積んでいきたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。




大学院1年生 関根 虎之介
 大学院博士課程1年目の関根虎之介と申します。
 私は本年より大学院へ入学し、福島県立医科大学附属病院に戻り勤務しております。臨床の傍ら、研究デザイン学や医療統計学などのオンライン講義、ワークショップを受講し、研究に対する基礎を学び始めました。同時に竹石恭知教授、三阪智史先生、三浦俊輔先生のご指導の下、免疫学の観点から圧負荷心不全に関する基礎研究を開始いたしました。
 学習・研究を積み重ね、自身の研究が今後の医学の発展に少しでも寄与できるよう研鑽を積んで参ります。どうぞよろしくお願いいたします。