福島県立医科大学 研究成果情報

第104回日本泌尿器科学会 総会賞 排尿機能(臨床部門) 〔平成28年4月受賞〕(2016-04-24)

The Effect of the Vesical Adaptation Response to Diuresis on Lower Urinary Tract Symptoms after Robot-Assisted Laparoscopic Radical Prostatectomy

ロボット支援前立腺全摘術後の膀胱の利尿適応性による下部尿路症状への影響

羽賀 宣博 (はが・のぶひろ)
医学部泌尿器科学講座 学内講師
        

今回の受賞について

【 日本泌尿器科学会 】
日本泌尿器科学会は明治45年4月に第1回総会を開催し、2012年に創立100周年を迎え、会員数は8200名に上ります。教育に重点を置いた国際交流も活発に行われており、グローバル化時代に対応できる人材の育成にも取り組んでいます。
【 総会賞 】
2003年より総会賞が設けられ、日本泌尿器科学会総会賞応募演題から優秀演題が選考されています。今回、羽賀学内講師は排尿機能の臨床部門にて総会賞を受賞しました。

概要

前立腺全摘術後は、排尿機能の改善を認めますが、その改善メカニズムは、これまで明らかではありませんでした。私たちは、以前より、「膀胱の利尿適応」ということに着目して、継続的な研究を行っています。これは、膀胱に尿が急速に貯留するとたくさん蓄尿できるという現象です。 今回、私たちは、ロボット支援前立腺全摘術後にも、この利尿適応が認められるということを、世界で初めて証明いたしました。その業績が評価され、第104回の日本泌尿器科学会 総会賞 排尿機能(臨床部門)が授与されました。

(羽賀 宣博)


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