福島県立医科大学 研究成果情報

文部科学省「医学教育等関係業務功労者」表彰 〔平成26年11月受賞〕(2014-10-14)

医療技師として長年にわたり、 教育と研究補助業務へ貢献を果たした功績が表彰されました。

矢橋 あつ子 (やばし・あつこ)
解剖・組織学講座 専門医療技師
        

今回の受賞について

「医学教育等関係業務功労者」表彰は、国立、公立及び私立の大学における医学又は歯学に関する教育、研究もしくは患者診療等に係る補助的業務に関し顕著な功労のあった職員を対象とし、関係職員の志気を高揚するとともに、さらなる医学または歯学教育の充実向上を図ることを目的として、文部科学省が昭和49年度より実施しているものです。

平成26年度は、全国で111名、福島県立医科大学からは医学部解剖・組織学講座の矢橋あつ子専門医療技師が選ばれました。
表彰式は11月 20日(木)、ホテルフロラシオン青山(東京) にて行われました。


概要

矢橋は昭和52年4月より臨床検査技師として本学に勤務して以来、37年の長きにわたり、医学部解剖・組織学講座(旧解剖学第二講座 平成17年まで)において医学分野における教育研究補助業務、特に光学顕微鏡および電子顕微鏡の試料作製を担ってきた。
組織学実習標本の作製においては80名から100名の学生に対して同品質の組織切片染色標本および電子顕微鏡写真作製を行った。
研究の分野では実験動物および培養細胞の顕微鏡標本作製において、限られた勤務時間内で常に同条件の結果が得られるように創意工夫を凝らし対応してきた。
電子顕微鏡試料作製に関する知識・技術のレベルは高く、生理学研究所(岡崎)にて数回に亘り超高圧電子顕微鏡を操作し、胃壁細胞の微細形態を示す写真撮影にも従事した。
先端技術習得への努力も怠らず、加圧凍結・凍結置換法を胃の壁細胞に応用する技術を開発し、平成14年に医学生物学電子顕微鏡技術学会でシンポジストとして発表した。

本人が著者に含まれる学術論文数は13件、学会発表は6件、謝辞を受けた学術論文数は18件である。
中でも、電子顕微鏡試料作製法として「加圧凍結・凍結置換法の検討と改良」、および「新規細胞内小器官の同定に役立つ固定法の開発」は医学系顕微鏡技術の発展に貢献した。

(解剖・組織学講座  教授 和栗 聡)


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連絡先

公立大学法人福島県立医科大学医学部 解剖・組織学講座 専門医療技師 矢橋あつ子
電話 024-547-1124 / FAX 024-547-1124
講座ホームページ http://www.fmu.ac.jp/home/anatomy2/
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