菊地臣一 コラム「学長からの手紙 〜医師としてのマナー〜

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156.ゴルフ大会で思うこと

私の名を冠したゴルフ大会も、今回で第八回になりました。ゴルフ大会を開催する様になった元々の理由は二つあります。一つは、医局員に勉強ばかりでなくたまには皆で遊び、医局に関係している人達との親睦もあわせて深めようということです。第二は、教授自ら率先して、影でコソコソ遊ぶ様なことはせず、遊びは遊び仕事は仕事と切り替えをして、充分に生活をエンジョイしてもらいたいという思いです。その開催時期は、医局員が最も大変な日本整形外科学会総会と秋の基礎学術集会の一週間後の日曜日に設定されています。その時期に開催するのは、ゴルフ大会を開催する主旨を明かにする為です。

No.150 に書きましたが、ゴルフ大会の参加を募って、その集計を甲斐甲斐しくしてくれる秘書達や幹事の姿を見ていると、またも以前記した様な感慨に捉われてしまいまいます。一つは、案内の葉書を出しても返事をよこさない人間の存在です。また、一週間ぐらい前になると、平気でキャンセルの電話をかけてよこす人がいることです。事情があることは分かります。その理由も尤もなことです。でも、安易な気持ちで参加を申し込んでくる人間の心証を疑います。

一度でも幹事をやってみると良く分かることです。幹事が集計をし、連絡をし、ゴルフの組み合わせをし、賞品を買い揃えるのです。そういう雑用を秘書や医局員が幹事のMRの人達と共にやっている時に、無神経に直前になってキャンセルされると、それらの仕事の苦労は倍になります。一度でも幹事をして、その幹事の苦労に思いが至ると、いい加減な参加やキャンセルの申し込みは、仲々出来るものではないと思います。

ゴルフ大会は、前にも書いた様に、ゴルフをすることも目的ですが、それ以上に、我々が日頃充分にお互いを知ることが出来る機会が少ない職場の環境の是正が目的にあります。この為に、忘年会、花見、ゴルフ大会には積極的に整形外科講座に関係している外の人達に参加を呼び掛けています。その主旨を理解してくれている人達も大勢いて、「良い事である」と言ってくれる先輩もたくさんいます。医局員には、ゴルフ大会開催の主旨を理解して、整形外科医局に縁があって良かったと皆が思って戴けるためのゴルフ大会であることを認識して、奮って参加してもらいたいと思います。それが結果的には自分の人脈のパイプを太くし、自分自身を知ってもらう機会を多くし、自分並びに整形外科講座の発展に繋がるのです。私はそう思います。

 

 

 

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