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大学院博士課程4年の大河内諭と申します。
竹石恭知教授、三阪智史先生のご指導のもと、心不全における細胞外小胞の意義について基礎研究を行っています。細胞外小胞は、生体内での多様な細胞応答と生理機能に関わっているとされており、心不全における臓器連関の観点に着目して研究をすすめています。
本研究の成果の一部について、第89回日本循環器学会学術集会やXXV World Congress International Society for Heart Researchで報告する機会をいただきました。初めての国際学会にも参加させていただき、大変な刺激を得ることができました。今年度は、国内外の学会発表を通じて研究の成果について報告することに加え、研究成果を論文としても報告できるように精進します。
また、今年度から細胞外小胞の研究を行う大学院生が増える予定で、同じ分野の研究を行う後輩が増えることに喜びを感じるとともに、切磋琢磨しながら研究をすすめていければと思います。
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大学院博士課程4年目の大橋尚人と申します。
義久精臣先生、佐藤悠先生のご指導の下で心不全に関する臨床研究を行っています。最近は、心不全症例における脈波伝播時間を用いた夜間血圧と予後との関連性について研究しており、研究成果をAmerican
Heart Association Scientific Sessionsや第89回日本循環器学会などで報告し、第178回日本循環器学会東北地方会でYoung
Investigator’s Award優秀賞を受賞することができ、またJournal of the American Heart Association誌に論文を掲載することができました。
微力ではございますが臨床研究を通して社会に貢献できるよう日々研鑽に励む所存です。よろしくお願いいたします。 |
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大学院博士課程4年の小河原 崚と申します。
2020年4月に大学院に入学し、現在、竹石恭知教授と三阪智史先生のご指導の下、HFpEF (heart failure with preserved ejection fraction)におけるエピジェネティックな制御機構をテーマとした基礎研究を行っています。現在まで治療方法が限られているHFpEFの病態解明や新しい治療法の開発につながるヒントを見出すことを目指し、やりがいのある日々を過ごしています。これまでの研究成果の一部については、2025年第42回国際心臓研究学会(ISHR)日本部会で発表の機会をいただき、Young Investigator Award優秀賞をいただきました。また、虚血性心疾患患者における血圧変動が予後に与える影響に関する臨床研究の成果について、第88回日本循環器学会学術集会および2023年米国心臓協会学術集会にて報告し、Clinical Research in Cardiology誌に論文が掲載されました。昨年度は、第89回日本循環器学会学術集会および2024年米国心臓協会学術集会において、HFpEF患者における予後層別化に有用な新規血中バイオマーカーについての発表の機会をいただきました。これらの貴重な機会に恵まれたことを大変嬉しく思っております。
今後の医学研究の進展に寄与できるよう、一層研究に邁進していきたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。 |
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大学院博士課程4年目の坂本和哉と申します。
昨年までは県外の関連病院で勤務しており、4月から福島県立医科大学附属病院で勤務しています。自分が専門としている構造的心疾患 (SHD: Structural
Heart Disease)の日々の診療に携わりながら、大学院生として講義を受講して基本的な研究の考え方を学ぶと共に、竹石恭知教授、清水竹史先生、佐藤彰彦先生、武藤雄紀先生の御指導の下で臨床研究に勤しんでおります。
現在は当院でSHDに対して治療を行った症例に対する研究を勧めています。研究結果がより良い診療につながるように、探究心をもって日々精進したいと思います。
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大学院博士課程4年目の西浦司人と申します。
2020年4月に大学院へ入学し、現在は竹石恭知教授、横川哲朗先生のご指導の下、肺高血圧症に関する基礎研究を行っています。肺高血圧症は、近年治療薬も増え、以前よりも治療成績は良くなってきていますが、依然として予後不良な難治疾患であることに変わりありません。そこで、我々は肺高血圧症におけるマクロファージの役割に着目し、培養細胞や肺高血圧モデルマウス・ラットを用いて研究を行い、マクロファージの分化増殖に関連するColony
stimulating factor 1 receptorが肺動脈性肺高血圧の病態に重要な役割を果たしていることを見出しました。上記、研究結果についてはAmerican
Heart Association Scientific Sessionsや第89回日本循環器学会、第9回日本肺循環学会学術集会などで報告し、第9回日本肺循環学会学術集会ではYoung
Investigator’s Award最優秀賞を受賞することができました。また研究結果を論文にまとめ、現在、海外雑誌へ投稿中です。
また自分自身の研究の他にも、医局内の他の大学院生の研究や学会への参加などで、循環器領域における様々な研究に触れる機会も増え、その度に刺激を受け、日々学び、研鑽を積んでおります。これからも精進していきますので、よろしくお願いいたします。
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大学院博士課程3年目の池田彩乃と申します。
昨年度より福島県立医科大学へ帰局し、竹石恭知教授、放射線医学講座 福島賢慈教授の御指導のもと、心臓核医学を中心とした画像解析の研究に取り組んでいます。本学は世界でも限られた施設でしか行われていないPET/MRIでの臨床研究が盛んであり、特に循環器内科としては13N-ammonia PET/MRIによる虚血および血流予備能評価や予後予測の研究を行っています。現在は、13N-ammonia PETによる心筋血流量定量とMRIから測定した心筋T1値(T1緩和時間)との比較検討や、PET位相解析とMRIでの左室内血流の関連性、冠静脈洞血流と心筋血流の関係性の検討等を行っています。PETとMRIそれぞれで得られる指標の相関を証明することで、より低侵襲な検査での病態評価を実現することができると考えます。研究成果については第89回日本循環器学会学術集会で報告し、今後は心臓核医学学会でも報告予定です。また、研究成果から2編の論文を海外学会誌へ投稿中です。研究のみならず、大学病院での臨床業務にも励んでおり、臨床分野での学会発表では2024年6月の日本循環器学会東北地方会
Young Investigator’s Award 優秀賞を受賞することができました。プライベートでは2人の子を育てながら、休日は愛犬のゴールデンレトリバーを含めた家族で楽しく過ごしています。今後も常に向上心を持ちながら日々精進し、研究の成果を社会に活かせるよう、実践的な視点を大切にしながら取り組んでいこうと考えています。どうぞ、よろしくお願いいたします。
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大学院博士課程3年目の鈴木喜敬と申します。
2022年4月に大学院へ進学し、現在は竹石恭知教授および三阪智史先生のご指導の下、「心不全におけるエピジェネティックな制御機構とその意義解明」をテーマに、心臓微小環境に注目した基礎研究に取り組んでおります。加えて、臨床研究として「心不全患者における入院中の血清カリウム値の変動と長期的な臨床転帰」との関連についても解析を進めています。これまでの研究成果の一部は、第89回日本循環器学会などで報告し、第179回日本循環器学会東北地方会ではYoung Investigator’s Award優秀賞を頂くことができました。こうした貴重な機会に恵まれたことを大変嬉しく思っております。
学会発表の場を通じて他施設の先生方から刺激を受けるとともに、今後も自分自身の研究を継続し、心不全の病態解明と治療戦略の発展に貢献できるよう、基礎・臨床の両面から学びを深めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
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大学院博士課程3年目の関根虎之介と申します。
私は竹石恭知教授、三阪智史先生、三浦俊輔先生のご指導の下、「Acetyl-CoA synthetase 2 (ACSS2)の心不全における意義を解明すること」をテーマに基礎研究を行っております。Acetyl-CoAは、脂肪酸、グルコース、アミノ酸の代謝過程で産生され、TCA回路に供給されてNADHやFADH₂を生成し、最終的に電子伝達系を介してATP産生に寄与します。またAcetyl-CoAは、ヒストンや非ヒストンタンパク質のアセチル化といった翻訳後修飾において、アセチル基の供与体として機能し、エピジェネティック制御にも関与します。Acetyl-CoAと心不全との関連性はこれまで度々報告されております。ただ、細胞質内Acetyl-CoAを維持する意義と心機能との関連性は十分に解明されておりません。そこで細胞質内Acetyl-CoA維持に関与するACSS2に焦点を当てメカニズムの解明に日々励んでおります。新たなる知の扉を開かんがため、寸暇を惜しんで学の道を邁進してまいる所存です。どうぞよろしくお願いいたします。
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大学院生博士課程3年目の芳賀文香と申します。
昨年度より福島県立医科大学に帰局し、臨床業務を行いながら、竹石恭知教授、石田隆史教授、及川雅啓先生のご指導の下、腫瘍循環器学(Onco-Cardiology)に関する臨床研究を行っております。一つは、DNA損傷の定量を基盤とした心血管病のリスクマーカーの確立をテーマに研究に取り組んでおります。また、抗がん剤外来にて、心毒性のある抗がん剤を使用する患者様の心機能のフォローアップを行いながら、がん治療関連心機能障害(CTRCD)に関する観察研究も行っております。昨年度は乳がん患者におけるアントラサイクリン系薬剤を含むがん治療に伴う心機能障害とがん予後の関連性について検討し、研究成果を第89回日本循環器学会学術集会にて報告しました。近年適応疾患が拡大し、使用症例が増加傾向にある免疫チェックポイント阻害薬に関しても、各診療科のご協力のもと心機能変化について研究を行っております。
Onco-cardiologyは循環器分野の中でも比較的歴史は浅いですが、臨床において必要性は増加しており、今後更なる発展を遂げる可能性のある分野だと思っております。微力ながら、今後の医療の発展のために研究を通して新たな知見を提示できるよう精進していきたいと思います。
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大学院博士課程3年目の室田定洋と申します。
2024年度から福島県立医科大学循環器内科学講座に帰局し、竹石先生、金城先生、野寺先生のご指導の下、不整脈分野における研究を行っております。現在は心房細動アブレーションの合併症の一つである横隔神経麻痺と肺静脈形態との関連性や、超短期血圧変動と心房細動アブレーション後の再発リスクについての研究を進めております。
また、2024年度の症例発表においては第4回日本不整脈心電学会東北支部地方会 ベストアブストラクト賞にて優秀賞を受賞することができました。
昨年度は様々な学会に参加する機会を得て、多くの刺激を受けるとともに、自らの知見を深めることができた貴重な一年となりました。今後も、日々の不整脈診療へ還元できるような研究を継続し、研鑽を積んでまいりたいと考えております。何卒よろしくお願い申し上げます。
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大学院博士課程2年目の上田捷太と申します。
2024年度より大学院に入学しました。大学院1年目では会津若松市にある竹田綜合病院に勤務しながら、研究デザイン学や総合人間学などの講義を受講し、研究に関する基礎を学んでおりました。今年度から福島県立医科大学へ戻り、竹石先生、横川先生、喜古先生のご指導の下、肺高血圧症をテーマとして、基礎研究と臨床研究の両面からアプローチし研究に取り組んでいます。
これまで研究の経験はありませんが、指導医の先生方にご指導いただきながら研究をすすめております。少しでも県民の皆様や社会のお役に立てるよう、日々研鑽を積み、自身の研究と向き合いたいと考えていますので、よろしくお願い致します。
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大学院博士課程2年目の大和田光司と申します。
昨年度まで太田西ノ内病院に勤務しながら、研究デザイン学及び医療統計学のオンライン講義やワークショップを受講し、研究に関する基礎を学びました。
今年度から福島県立医科大学循環器内科学講座へ帰局し、竹石恭知教授、三阪智史先生のご指導のもと空間分子イメージングを応用した心血管疾患の病態解明をテーマとした基礎研究を開始しました。
本学に新たに導入されたイメージングマスサイトメトリー装置を活用し、急性心筋炎や心不全、心筋症患者を対象に炎症細胞を中心とした細胞を可視化し細胞間ネットワークの解析を行っています。また毛髪に蓄積された心疾患イベントと関連するストレスマーカーの解析も行っています。
これまで基礎研究の経験はなく、不安なことも多いですが、実績豊富な指導医の先生のもとで日々勉学と研究を積み重ね、精進して参ります。今後ともご指導、ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。
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大学院博士課程2年目の岡部亮斗と申します。
2024年度に大学院に入学し、研究デザイン学などの講義を受講して、研究に関する基本知識を学んでおりました。今年度は診療を行いながら、竹石恭知教授、義久精臣教授、
佐藤悠先生のご指導の下、心不全に関する臨床研究を行っております。心不全患者は高齢化社会に伴って増加しており、原因や病態、治療法の究明などは非常に重要であると考えられます。
臨床研究で得られた知識や経験を通じて、社会に貢献できるように、日々努力する所存です。よろしくお願いします。 |
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大学院博士課程2年目の笠原慎也と申します。
2024年4月より大学院に入学し、竹石恭知主任教授、福島賢慈教授(放射線医学講座)の御指導の下、心臓MRI/核医学を中心とした画像解析の研究に取り組んでいます。
現在は心臓MRIの解析をメインに行っています。近年有用性が報告されているT1マップや細胞外液分画を含む心筋組織性状の定量や血流解析を組み合わせ、より詳細な病態評価や予後予測が可能かを検討しています。
また、今後は18F-sodium fluoride (NaF) PETMRを用いた冠動脈プラーク評価、また心アミロイドーシスや大動脈弁狭窄症の弁石灰化の進行度などの検討を行う予定です。 臨床業務と並行して臨床研究にも取り組み、成果を挙げられるよう努力して参ります。よろしくお願いいたします。 |
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大学院博士課程2年目の佐藤勇太朗と申します。
昨年度より大学院に進学し、臨床業務に従事しながら、竹石恭知教授、佐藤彰彦先生、清水竹史先生、武藤雄紀先生のご指導の下、重症大動脈弁狭窄症に対するTAVIおよび重症僧帽弁閉鎖不全症に対するMitraClipなど、Structural
Heart Diseaseに関する臨床研究を行っております。現在は、TAVI前後に施行した腹部超音波検査を用いて、血行動態の変化やうっ血所見の改善といった因子がTAVI後の予後にどのように影響するかを検討しています。
研究成果の一部は、2024年11月の日本循環器学会東北地方会にて発表し、Young Investigator’s Award 優秀賞を受賞、また第89回日本循環器学会学術集会でも報告いたしました。
今年度は、学会発表や論文投稿にも積極的に取り組みながら、引き続き研究を深めてまいりたいと考えております。今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。 |
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大学院博士課程1年目の草野亮太と申します。
本年度より大学院に入学し、福島赤十字病院から福島県立医科大学に戻り勤務しています。臨床に携わりながら、研究デザイン学や総合人間学などの講義を受講し、研究の基礎を学んでおります。研究に関しては、竹石恭知教授、三阪智史先生のご指導のもと、心肝連関を標的とした心不全におけるエクソソームの役割について、基礎研究を開始しました。NAFLDと心不全の間で、肝由来エクソソームがどのように関与しているのか、解明されていないことが多々ありますが、新たな発見を求めて、実験や関連項目の知識習得に励んでいます。
大学という環境でないとなかなか経験できない基礎研究に携わることができ、貴重な経験と思っております。臨床現場での疑問を基礎研究を通して解明し、最終的にヒトへの臨床応用を目指して、日々研鑽を積んで参りたいと思います。今後ともよろしくお願い申し上げます。
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