横川 哲朗 |
2014年4月~2016年3月、大阪府にある国立循環器病センター心不全科の専門修練医として、国内留学しておりました。全国から集まった多くの循環器内科医師の先生方と、心不全に関連した疾患に特化して、集中して研鑽できたのは非常に良い経験でした。医局からの派遣という形で行ったため、医局の先生方の応援を頂きながら、福島県で働く将来を見据えて勤務できました。現在は、国内留学で得た経験を福島県での診療に還元しているところです。僕が経験させて頂いた様に、福島医大循環器内科の医局は、国内留学という形で様々な機関に勤務可能な医局になっています。 |
|
|
佐藤 崇匡 |
私は大学では心不全および心臓リハビリテーションを中心に診療させていただいておりました。進歩する心不全診療の中補助人工心臓は重症心不全治療の重要な選択肢のひとつとなっております。しかしながら、まだ福島県ではそのような重症心不全治療を十分行える施設がないのが現状です。そのような中、竹石教授のご高配により国立循環器病研究センター移植部で勉強する機会をいただきました。いままでに学んだこととは違う世界に戸惑いながら、日々新鮮な気持ちで勉強させていただきました。特に現在補助人工心臓は植え込み型が主流となり、外来診療ができるようになりました。福島県立医大でも、植え込み型補助人工心臓が使用できるようになりました。
研究面でも今まで大学で検討してきた知見が循環器病研究センターで診療されている重症心不全患者でもあてはまるかどうかといったことも上司の先生方のアドバイスいただき検討をしたいと思っております。
|
|
|
中村 裕一 |
2016年4月から大阪府吹田市にある国立循環器病研究センターで国内留学させていただきました中村 裕一と申します。国立循環器病研究センターは1977年に循環器病の制圧を目標に設立され、国内でトップクラスの循環器病診療と研究を行っています。大阪府でも北に位置しており、自然が残っている閑静な住宅街に囲まれており、非常に環境の良い場所に立地していますが、2018年度には移転が決定しています。
CCU・循環器救急科に所属し、主に急性期診療と経皮的冠動脈インターベンション (PCI)に従事し、日々勉強し研鑽を積んでいます。症例も多く連日のように急性冠症候群の方が入院となり、上級医の指導のもと術者としてPCIを行っています。他にも重症心不全や劇症型心筋炎などIABPやPCPSなどの補助循環が必要となる症例も多く、その管理について勉強させていただいています。毎日目がまわるほど忙しい日々を過ごしていますが、どんな時でもevidenceを重要視した診療を行っています。また、カンファレンス以外にも非常にdiscussionが多く、何気ない雑談でも勉強になることがあります。
研究に関しても、もちろん盛んな施設であり、診療と並行して研究を行っています。まず、急性心筋梗塞の新たな予後を予測するバイオマーカーについて、研究所の先生方と共に模索しています。また、PCIと冠動脈バイパス術について、これまでの膨大な数の症例からデータベースを構築して検討しているところです。
慣れない土地に単身できており、日々多忙で心が折れかけることもありますが、幸い同期も多く互いに励ましあい協力しあって頑張っています。
またとない機会を与えて頂きました竹石教授、快く送り出していただいた医局の先生方、温かいお言葉をかけていただいた如山会の先生方には改めて厚く御礼申し上げます。
|