逃がせ!助けろ!脱がせ!治せ!
- 助教
- 田代 雅実
- たしろ まさみ
- 放射線撮影技術学、災害医療
先日、福島県で行われたCBRNE研修にスタッフとして参加し、多数傷病者への対応について研修を行いました。CBRNEとは、化学(Chemical)、生物(Biological)、放射性(Radiological)、核(Nuclear)、および爆発物(Explosive)を指し、これらが関与するテロや事故に備えるための研修です。タイトルは、CBRNE研修で指導される対応に関する一貫したコンセプトです。研修では、突発的な事故や災害によって多数の傷病者が発生した際、どのように迅速かつ効果的に対応するかを重点的に学びました。
CBRNEというとテロによるものを思い浮かべがちですが、実際には化学薬品を扱う工場の事故など、私たちの身近でも起こり得る現実の脅威です。こうした事態に備えるためには、日頃からの準備が不可欠であり、訓練や情報共有の重要性を痛感しました。CBRNEの脅威は目に見えないものが多いですが、放射線は計測器を正しく使うことで、その量を測定することが可能です。この点では、対応がしやすい部分もあります。
研修を通じて、多数傷病者への対応では、瞬時の判断と協力が鍵を握ることを学びました。混乱した状況の中で適切な指示を出し、限られた資源を最大限に活用するためには、事前の訓練と準備が不可欠です。
CBRNE研修は、私たちが予期せぬ事態に対してどのように備え、どのように行動すべきかを具体的に学べる貴重な機会でした。今後も安全を守るための知識と意識を高めていく必要があると強く感じています。
