コンプレックスをバネに
- 教授
- 加藤 貴弘
- かとう たかひろ
- 放射線治療技術、放射線治療品質管理、粒子線治療、放射線管理
私は今、教員として人前で話をすることが日常化していますが、かつては人前で話をすることに苦手意識がありました。社会人になってから、己の弱点克服も兼ねて精力的に学会発表を行った結果、いつしか苦手意識は克服されました。そんな経験を通して今思うことは、“ウィークポイントは自分次第でストロングポイントに変わり得る”ということです。
タイトルは、私が人生の師と仰ぐアントニオ猪木氏の言葉です。詳細は氏の自伝である『闘魂記』(集英社)を読んでいただければと思いますが、“自分の生きる道で全力で闘った者のみが、コンプレックスをバネに飛躍することができるのではないか”と述べられています。10代の頃はこの文章に対してあまりピンと来ませんでしたが、30年の月日がその意味を解き明かしてくれた気がしています。
ゆっくりでも止まらずに歩み続ければきっと想像もしなかった新しい自分に出会える日が訪れる、私はそう信じています。
写真:毎年4月に放射線医学に関連する学会が開催される会場付近(みなとみらい)の遠景
