あおいくま
私が中学生の頃に読んだ一冊の本の中に「あおいくま」という言葉が紹介されていました。その後50年近くの間、この「あおいくま」はだれの言葉だったのかは、すっかり忘れてしまっていました。
数年前のことですが、モノマネ芸人のコロッケさんが、10年前程に『母さんの「あおいくま」』という本を世に出していること知りました。これがきっかけで、元々はだれの言葉だったのかを調べてみることにしました。そして、この言葉は京都にある建仁寺の禅の教えであり、座禅体験の講話で聞くことができる、との情報を得ることができした。また、「あおいくま」は、住友銀行元頭取を19年(1952~1971)務めた堀田庄三氏の人生訓でもあったようで、新入社員や部下への指導として使っていたとのことです。ということで、私が中学生の時に出会った「あおいくま」は、「建仁寺の禅の教え」か「堀田庄三氏の人生訓」のどちらかに関係しているのだと結論づけました。
人生は航海にたとえられたりするわけですが、順風満帆、何の障害もない、平穏であることを祈りたいものです。しかしながら、時には荒波を乗り越えなければならないこともあります。私にとって「あおいくま」は、つらい時、挫折せず、ポジティブに前を向いて進むための座右の銘となっています。そして最近、私は、ボディバッグの中に、「青いくま」 (写真)をしのばせています。
