私が理学療法士を目指したきっかけ
私は、秋田県仙北市の田舎で髙橋家24代目として生まれました。理学療法士を目指したのは、22代目の髙橋晄正の影響が大きいです。高校生時代、晄正が東大の物療内科で講師をしていた関係で理学療法を知りました。日本でリハビリテーションという言葉が使われ始めたのは、第二次世界大戦後の1950年以降ですが、東大では1916年から物理療法の臨床と研究が始まり、1926年には物療内科が設置されています。物理療法・理学療法は物理医学の治療法として発展し、全人間的復権の意味を持つリハビリテーションの理念と結びつくことになるわけですが、理学療法の実践がリハビリテーションに寄与するという魅力に取り憑かれたのを記憶しています。
