育まれている医療人としての心
- 准教授
- 中野渡 達哉
- なかのわたり たつや
- 運動器リハビリテーション、運動器理学療法、運動学、脚長差、フィードバック
少し前のことになりますが、大学のキャンパス近くで、障がいのある方が転倒された場面に出くわしました。その場に居合わせた理学療法学科の男子学生たちが、すぐに駆け寄り、たまたま通りかかった私に「手伝っていただけませんか」と声をかけてくれました。
幸いにも、その方に大きなけがはなく、私たちが手を貸して立ち上がっていただいた後は、お一人で歩くことができました。また、周囲には警察に連絡をしてくださった方もいたようで、その後は警察官の付き添いのもと、その場を後にされました。
この出来事を通じて、学生たちが迷うことなく「人を助けたい」という思いを行動に移してくれたことに、教員としてとても誇らしく感じました。授業や実習だけでなく、日常生活の中でも“医療人としての心”がしっかりと育まれていることを実感できた瞬間でした。
医療人にとって、確かな知識や技術を修得することはもちろん大切です。しかしそれと同じくらい、人を思いやり、支えようとする心を育むことも欠かせません。そうした心の成長を大切にしながら、これからも丁寧に教育を重ねていきたいと考えています。