コロナ禍に想ったこと
- 助教
- 星 真行
- ほし まさゆき
- リハビリテーション、理学療法、高齢者の疫学、介護予防、固有受容性神経筋促通法
新型コロナ禍から「5類」に移行し1年が経ちました。まだまだ感染対策は続きますが、5類へと移行してやっと日常生活に戻った気がします。
本学へ赴任する前は、自治体病院に勤務していたこともあり、感染対策には自信がありました。自分の気質的なものもありますが、マスクの徹底は勿論のこと、感染対策を徹底し日常生活を送ってきました。これまで、自分自身がアデノウイルスやインフルエンザウイルスに何度も罹患した経験もあり、自分の免疫力の弱さを痛感していたことも影響しています。経験の上で感じたことは、どんなに徹底していても、家族内での感染対策は限界があること、トイレや浴室、洗面所は共有スペースであり、その都度消毒が必要なことを痛感しました。我が家における最初の陽性者発生から10日ほど経過してから、自分自身の体調不良を感じ、コロナに感染しました。どうせなら一度に感染すればこんなに対応に追われることはなかったかなと反省なのか、詰めが甘いのか、やはり反省材料でした。感染前の1週間は多くの方と関わっていたこともあり、沢山の方にご迷惑をお掛けしました。
また、自宅待機での期間は、自分を見つめ直す良い機会でもありました。自宅待機期間中は家族もそれぞれ隔離になるため、会話もなく、食事もそれぞれ摂り、ストレスフルな生活になります。短期間かもしれませんが、あくまでも療養していれば治ること、健康なこと、家族の繋がりが本当に幸せなことを気づかせてくれました。
学生の方々は、大事な学生時代に友達との会話や様々な行事が制限され、マスクを装着した生活が当たり前のようになっています。大学生活や就職に際しても、飲み会のような懇親会は制限され、業務以外のコミュニケーションは制限されました。オンラインや携帯でのコミュニケーションなど、時代に合わせて柔軟に対応しているのかもしれませんが、やはり対面での会話はとても大事だなと改めて感じた次第です。医療職にとってもコミュニケーション能力は重要なスキルのひとつです。
今後、さらなるパンデミックが起こる可能性は高いとの指摘もありますが、「平和に」・・そしてなにより「健康に」日常生活を過ごせることを切に願っております。会話を大事に過ごしていきたいですね。
写真は、令和6年3月27日に本学福島駅前キャンパスにて開催された「アオウゼ主催高齢者のための生活機能測定会」での集合写真です。教員および学生とともに、コロナ禍が明けてこのような測定会も可能になりました。
