人とのつながり あなたはどうですか?

孤独や孤立、皆さんはどのようなイメージをもっているでしょうか?

質問です。
「あなたはどの程度、孤独であると感じることがありますか?」
以下の中から1つ選んで回答してください。
「決してない」・「ほとんどない」・「たまにある」・「時々ある」・「しばしばある・常にある」

皆さんの回答はどの項目に該当しましたか?
そして、国内では何割くらいの人々が孤独を感じていると思いますか?

社会的に孤立状態にあることは不良な健康状態を引き起こすことが知られています。孤独・孤立の問題に対処するため、日本では英国に次いで世界で2番となる孤独・孤立対策担当大臣のポストが設置されました。その取り組みの一環として、国内の孤独・孤立の実態を把握するための調査が行われ、その結果が公表されましたので紹介します。
この調査では、対象を全国の16歳以上として、11,867名から回答が得られました。その結果、孤独感が「しばしばある・常にある」と回答した人の割合は4.5%、「時々ある」が14.5%、「たまにある」が17.4%でした(合計すると約36%)。この割合は、16~19歳・60歳以上では低く、20~50歳代では高いことが示されました。
10歳代・20歳代前半では学校を通じたつながりが得やすく、60歳以降では地域やさまざまな活動を通じたつながりが得やすいのかもしれません。一方、20~50歳代の働き盛りの世代は、就職によって環境が変化すること、職場での関係性が中心になってしまうこと、仕事が忙しくて交流の機会が十分に確保できないなどにより、孤独と感じる割合が高くなっているのかもしれません。加えて、近年は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、積極的に人と交流することが難しいことも影響しているのかもしれません。

作業療法の場面において、障がいがあってもその人らしく生活してもらうには、心や体の支援だけでなく、人とのつながりも大切な視点になります。ぜひ、人とのつながりについて目を向けてみてください。そして、皆さん自身のつながりについても考えてみてください。
私自身は、仕事で忙しい日々を過ごしていると家族や友人とのコミュニケーションがおろそかになっているな、と感じることがあります。人とのつながりをもっと大切にして、人間関係が良好になるよう配慮していかなければならないですね。

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