頑張るために大切なこと
- 助教
- 三橋 佑平
- みつはし ゆうへい
- 心臓リハビリテーション、整形外科領域作業療法(ハンドセラピィ、肩関節、股関節)、心理・QOL
著名な心理学者であるBandura博士が提唱した概念に自己効力感というものがあります。人がある目標に向かって行動をするには、それが“自分に出来そうだ”とか、“これをすれば出来そうだ”といった予期が必要で、それをどの程度持っているかを表すものです。
病気やけがをした患者さんが病院での治療を終えたとき、気力・体力の低下や新たな障害を抱えたことにより、以前のようには生活できないと感じる人も少なくありません。そのような方が、再び目標に向かって進んでいくためにもこの概念は大切です。患者さんの生活を実際に想定した生活動作や、趣味活動再開に向けた練習は、“できそうだ”という感覚を持つきっかけになるかもしれません。患者さんと目標を共有し、そのために何をするかを一緒に考えることは、“これをすれば出来そうだ”という感覚を持つきっかけになるかもしれません。皆さんは今まさに目標に向かって努力している最中かと思います。その原動力は何ですか?どんな思いで頑張っていますか?良い結果が出るよう祈っています。
