作業療法と心理学、教育学
- 教授
- 五百川 和明
- いおかわ かずあき
- 脳卒中リハビリテーション、作業時の心血管反応、脳卒中患者の機能予後・生活活動、等
私は高校1年生の頃、人文科学系や教育系への進学を志望していました。しかし、部活動の怪我をきっかけに作業療法を受け、その後この道に変更しました。実は、作業療法の実践では、心理学と教育学などの知識が深く関係します。作業療法は対象者が望む作業や生活行為が可能となるよう支援する仕事であり、人への理解が必須です。人体の構造や機能は勿論のこと、「こころ」を理解することが求められます。作業療法士は対象となる方が何を思い、どのような悩みや苦しみを抱えているのかを知り、今後の生活をどのように過ごしていくのかを、その方と共に考え、支援します。この過程において心理学や教育学的視点が大変重要です。
作業療法学は応用科学であることから、関連する学問は多く、心理学や教育学もその一つです。私は作業療法という道を進むなかで、高校生の頃に志望していた学問と巡り会えました。これは偶然であり必然です。人を対象とする学問は非常に幅広く、奥深いものです。
写真:南相馬市の方から頂いた草履のストラップ
大切に使っています
