認知症予防と作業療法士
- 教授
- 林 博史
- はやし ひろし
- 臨床精神医学、老年精神医学、認知症
新型コロナウイルス感染症の終息が見通せない中、ストレスを抱えている人も多いと思います。外出や運動する機会が減り、食べすぎ、飲みすぎの方もいるかもしれません。中年期における肥満やアルコールの過剰摂取は認知症の危険因子であることがわかっています。1週間に168gを超えるアルコール(ビールでは約4.2リットル以上)を飲む人は認知症になりやすく、生活習慣の改善が必要です。また、高齢期においては、社会的孤立や身体不活動が認知症の危険因子に挙げられています。作業療法士には、地域における運動を含めた活動や高齢者の生活を多方面から支援する役割があります。今後、認知症予防の分野でも活躍が期待されます。
