「臨床化学検査学実習」始まりました

 「臨床化学検査」は、患者から採取した血液や尿などの検体を化学的に分析し、体の状態を調べる検査です。分析対象は電解質、蛋白質、脂質、酵素など様々で多くの検査項目があります。臨床検査の現場では、「自動分析装置」を利用し、多項目を迅速に精確な検査結果をリアルタイムに報告する、診察前検査を行います。この「自動分析装置」は、検体と試薬を混合し目的成分と試薬成分の化学反応について吸光度の変化量として測定するという一連の操作過程(用手法)を、装置に投入するだけで自動的に測定結果を出してくれる装置です。大多数の検体は正確な検査結果を出してくれますが、検査機器のエラーや化学反応の阻害物質などの影響で不正確な検査結果が出てくることがあります。その際、臨床検査技師は異常データーを見落とさず、異常の原因を探り正確な検査結果を提供することができる能力が必要になります。

 「臨床化学検査学実習」の授業では、検査を行ううえで必要な基本的な測定原理や検査項目の臨床的意義を理解し、精確な測定結果を出すための基本的な測定技術をしっかりと身につけてもらうとともに分析化学の面白さや魅力を感じてくれたら嬉しいです。

クレアチニン定量検査の様子

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