2014年6月7日

《よろず健康相談の様子》

集団健診受診者173名中よろず健康相談者26名  

※主な相談内容(重複有り)

放射線影響に関する相談 5件
身体症状に関する相談 15件
心に関する相談 6件
その他 2件
医療相談を受ける女性と、彼女に対応する2人の男性がテーブルを囲んでいる様子。
医療に関する相談を行う二人の若者と高齢者が、青い背景のテント内で話し合っている様子。
医療に関する話し合いを行う4人の男女が、福島県立医科大学の室内で対話している様子。
福島県立医科大学の施設内で、3人の男女が会話を交わしている様子。
福島県立医科大学の学生がテーブルを囲んで話し合いをしている様子。

感想等(抜粋)

思いがけず住民の方の放射線に関する様々な思いをお聞きすることができ、その複雑な状況と葛藤は想像を超えると実感しました。お話しをうかがった50歳代の方は、「放射線の影響は考えない、それよりも以前の暮らしに戻りたい」というご両親世代と、影響を懸念する自分の子供・孫世代の間に位置し、情報を集め安全だと納得して、納得してはまた揺れる…ということを繰り返していました。医療者はつい、問題解決思考になりがちですが、揺れる思いを共有して気持ちの落とし所を見つけるまで、時間と空間を共有しながら待つことが求められていると感じました。

《講義》 双葉消防の活動

講師:双葉地方広域市町村圏組合消防本部

消防士が講話を行い、聴衆が真剣に聞き入っている様子。背景には消防関連の資料が掲示されている。

地震災直後の対応・警察等が避難をする中にあって消防のみが現地に留まる決断に至る経緯や、その後長期にわたる捜索活動等を含め、現地消防活動の実態と苦悩についての講話。

感想等(抜粋)

自分の家族の安否さえ分からないのに、地域住民のために尽力された消防隊の皆さんに感動した。またマスコミに一切情報を流さなかったというところも一貫していた。災害が起きた時に、隊員がいつも一緒にいて「なんでもいいから話す」というルールを作っていたと聞き、クライシスコミュニケーションの大切さも感じた。

《視察》 被災地視察(楢葉町・富岡町)

原発事故の旧前線拠点であったJヴィレッジを経て、旧警戒区域内の楢葉町と富岡町内の地震・津波被災地を見学。

倒壊した建物の近くに停まる損傷した車両の様子。
福島県立医科大学の建物が損傷し、屋根が崩れた様子を捉えた画像。周囲には草が生い茂っている。

感想等(抜粋)

日中通行できる道のすぐそばが警戒区域で入れなかったり、ゲートやバリケードがある状態で、ものものしい雰囲気を感じた。ゲート付近では、バスの中でも毎時2μSVを超えるという現実が分かり、まだまだ原発事故は進行形なのだと感じた。津波の被害も色濃く残っており、複合災害と言われる今回の災害の側面が垣間見られた。

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