2014年6月6日

《プレテスト》

《講義》 被ばく・汚染疾病者医療対応

講師:熊谷 敦史

被ばく・汚染傷病者受け入れ実習に向けた講義を行う講師と受講者たちの様子。

被ばく・汚染傷病者受け入れ実習に向けて、被ばくと汚染の概念、搬送や医療機関での準備・対応等に関する講義

感想等(抜粋)

被ばく患者をどのように受け入れて、何を優先するのか学ぶことができた。しかし、実際に実習でやったら大変難しく、常に汚染拡大の防止と救命処置を考えなければいけないことが難しかった。

《ワークショップ》 緊急被ばく医療対応

講師:佐藤 久志 (放射線災害医療センター)・熊谷 敦史・吉田 浩二

3班に分かれ、原発内の傷病者発生シナリオに対して各職種の準備、判断、対応を考える演習。線量計算も含まれており、より専門的な放射線のリスク認識を求める。

医療に関する会議を行う福島県立医科大学の研究者たちが集まっている様子。
福島県立医科大学の教室で、講師がプレゼンテーションを行い、受講者が聴講している様子。

感想等(抜粋)

実際の原発内での傷病者の受け入れを行っていない受講者(特に、医師、看護師以外)にはイメージがしにくいのではないかと思います。できたら、実際に搬送して対応した事例(机上演習とは違う内容のものがいいと思います。)を講義の時間、演習の時間に取り込むのがよいのではないかと思います。

《講義》 福島原発事故の人文社会科学的考察

講師:藤野 美都子・福田 俊章(人間科学講座)

福島の現況(避難区域再編、人口減少、避難生活者の健康問題、コミュニティの分断等)と事故責任、原発立地の経緯、三宅島住民避難との相違など、法学的視点から福島を見つめる考察講義。福島とチェルノブイリや三宅島避難者との比較に基づく倫理・哲学的考察。

医療に関する講義を受ける学生たちが集まる教室の様子。講師が前で説明している。
医療に関する講義を行う男性と、聴講する数名の参加者がいる教室の様子。

感想等(抜粋)

医療者としての視点が当たり前になってしまっていたので、違う職業の先生の視点が新鮮でした。原発事故被害の現代史は非常にわかりやすく、歴史に学ぶことの重要性を認識しました。

《講義》 福島めばえ幼稚園における震災と取り組み

講師:伊藤 ちはる(福島めばえ幼稚園教員)

講義を行う女性とその前に座る聴衆の様子。背景にはホワイトボードがあり、教育的な場面を示している。

震災後、現在に至るまでの経験と放射線被ばくへの対策等に関する概説に加え、震災後の保護者の要望、様々な制限かでの園児の成長と保育上の課題を年次毎にわかりやすく紹介し、保育のあり方をも考察する内容

感想等(抜粋)

子供達が外で遊んで生き物と触れ合ったりできるのがあたり前だと感じており、またその成長は年齢によって左右されるものだと思っていました。しかし、実際は年齢ではなく、その経験によりものであり驚かされました。また外で遊べるということの幸せさに気付かされました。

《講義》 避難者の生活とメンタルヘルス

講師:本谷 亮(医療人育成・支援センター)

臨床心理士が福島の被災者の声について講義を行い、受講生が聴講している様子。

実際に被災者の声を聞き続けてきた臨床心理士による講義。福島における避難の特徴と、外傷後ストレス障害(PTSD)ではなく、抑うつと不安、不眠が訴えの主体となっている現状について紹介。特に福島では、被災者同士の摩擦が増大しているとの提言がなされた。

感想等(抜粋)

福島県では多くの避難生活を余儀なくされている人がいる中で、その避難者のメンタルヘルスケアは非常に重要であると感じた。自殺者も年々増加している中で、災害発生初期から慢性期にいたるまでのメンタルヘルスケアをサポートする体制の構築が重要であると感じられた。

《演習》 リスクコミニュケーション

講師:安井 清孝・熊谷 敦史・吉田 浩二

受講生互いに住民役、相談役となり、①不眠と漠然とした放射線不安、②放射線への恐れからの運動不足になった事例の相談を体験する面接演習。

福島県立医科大学の講義中の様子。講師がプレゼンテーションを行い、学生たちが聴講している。
医療に関するディスカッションを行う二人の参加者が、資料を見ながら意見を交わしている様子。背景には他の参加者も見える。

感想等(抜粋)

リスクコミュニケーションを行う際には、相手のことを理解しようとする姿勢を大事にして、客観的データを持っておくことが大切だとわかった。実際の模擬ではなかなか話を聞き出したりするのは難しく、短時間で対象者を理解することも難しいと思った。

《ポストテストと解説》

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