2013年12月5日

《開講式》 自己紹介・アイスブレイク・オリエンテーション・プレテスト

災害医療総合学習センター長 福島哲仁による挨拶後、参加者・講師による自己紹介。
引き続きプレテスト。

《講義》 福島震災

講師:熊谷 敦史

福島県立医科大学で行われている講義の様子。講師がスライドを使って説明し、受講者が真剣に聴講している。

東日本大震災、および福島第一原発事故について、地震・津波・原発事故の概要、原発からの汚染・被ばく傷病者対応や住民避難とそれに伴う問題点等に関する講義

感想等(抜粋)

被災者の方の仮設住宅の問題や、地域住民との摩擦など、県外で暮らしていると知りえないような、福島の現状を知ることができた。地震だけで三千人近くの方が亡くなっていると言う事を知らなかった。

《講義》 放射線の健康影響 (1)・(2)

講師:熊谷 敦史

福島県立医科大学での講義中の様子。講師がプレゼンテーションを行い、受講者が聴講している。

放射線の種類や単位、健康影響に関する概論と、原爆被爆者やチェルノブイリ事故から得られた知見の概説、さらに福島の現状(環境中の放射性物質、住民の被ばく量等)に関するデータの紹介と解説

感想等(抜粋)

eラーニングからほぼ0から積み始めた、ほぼ放射線に関して一般市民と同様の知識しかない私にもよくわかる講義でした。一般市民が抱くであろう疑問を提示し、それに対して解説を一つ一つ進めながら答えに導いていく進め方が非常にわかりやすい講義でした。

《実習》 放射線測定(屋内、線源、野外)、体表面スクリーニング、霧箱実験

講師:安井 清孝・熊谷 敦史・吉田 浩二

福島県立医科大学敷地内の地表面汚染や放射線量の測定と、測定を通じた汚染集積の傾向の考察。測定結果を用いて表面汚染密度の計算を行い、現状を認識。霧箱実験では、モナズ石(トリウム含有)によるアルファ線の飛跡を可視化する実験を参加者2~3人のグループで行った。

医療研修の一環として、参加者が実技を行っている様子。背景にはプレゼンテーション用のスクリーンが見える。
福島県立医科大学の学生たちが、屋外で実験器具を使って調査を行っている様子。

想等(抜粋)

測定方法や、種類について学習することが出来ました。場所によって線量が変わることを体験できました。霧箱実験では実際にα線を可視化させ、見ることができて面白かったです。

《講義》 内部被ばくについての考察

講師:宮崎 真(放射線災害医療センター)

講義を行う男性と、彼の話を聞く聴衆がいる教室の様子。

食品中の放射性物質の計測結果やひらた中央病院や三春町での内部被ばく検査(WBC)の実態の紹介と考察

感想等(抜粋)

とても興味深い内容だった。個人の内部被ばくは自分自身で防護することができるが、それには正しい情報の収集が重要であることを改めて理解することができた。

《講義》 緊急被ばく医療体制の再構築

講師:長谷川 有史(放射線災害医療センター)

震災発生時の救急医療に関する講義を受ける参加者たちが座っている教室の様子。

震災発生時の救急医療現場の混乱とその理由と、緊急被ばく医療体制の再構築のための整備・訓練及び教育について、さらに今後予想される事態に対する対応に関する講義

感想等(抜粋)

今回の東日本大震災での原子力災害を受けて、見直さなければならない部分が数々あったことを知ることができた。また、被ばく医療チームの重要性を知ることができました。災害時の緊急医療と同時進行で被ばく医療を行わなければならないのは、負担が大きすぎるのではないかと感じた。被ばく医療とSCU、トリアージなど分業はできないのだろうか?

《演習》 リスクコミニュケーション Ⅰ

講師:熊谷 敦史

「リスク」の概説から、福島県民の持つ放射線への不安について、県民健康管理調査等データ及びよろず健康相談での相談内容からの解析。そこから見える、福島で求められる医療人(=総合的支援ができる人)の姿の提示。

福島県立医科大学の教室で、受講生が講義を受けている様子。スクリーンにはプレゼンテーションが映し出されている。
医療に関するプレゼンテーションを行う男性と、聴衆の後ろ姿が写る教室の風景。

感想等(抜粋)

急性期の災害医療は大切だという認識は誰でも持てますが、安定期に入った際に何が必要となるのか、福島における災害者の保健的な活動を学び、現状を理解しそして学ぶことができました。

《演習》 リスクコミニュケーション Ⅱ

講師:安井 清孝・熊谷 敦史・吉田 浩二

受講生を2グループに分け、お互いに住民役、相談役となり、①放射線防護の基準と内部被ばく、②放射線への恐れからの運動不足に関する事例を通してのリスコミ演習。最後に代表者と模擬患者で、③震災後の精神的問題に関する事例を取り上げ、最後に全受講者で議論を展開した。

医療に関する会議を行っている福島県立医科大学の職員たちが集まっている様子。
学生が教室で資料に取り組んでいる様子。手前の男性は集中して書き込みをし、女性は資料を見つめている。

感想等(抜粋)

隣り合わせの受講生同士で演習を行うことで、よろず健康相談と、ただの健康相談の違いがよりはっきりしました。聴取の中で問題点を抽出する引き出し方が非常に難しいと思いますが、コンセプトは理解できたと思います。

《ポストテストと解説》

ページの先頭へ戻る