2015年10月1日

《開講式》 自己紹介・アイスブレイク・オリエンテーション・プレテスト

災害医療総合学習センターでの開講式の様子。講師がプレテストについて説明している。

災害医療総合学習センター長 大津留 晶による挨拶後、プレテスト。

《ワークショップ》 福島原発事故がもたらした問題を考える

講師:熊谷 敦史・安井 清孝・吉田 浩二

福島県立医科大学でのブレインストーミングセッション、参加者が問題点を議論しながら付箋を使ってアイデアを整理している様子。

講習前に、自身の体験やeラーニングをもとに、学習者が主体的に福島の災害後の問題点を抽出し議論するブレインストーミング

感想等(抜粋)

東日本大震災がもたらしたものを様々な方面(他職種、他県人、福島県人など)からみることで、捉え方や考え方が違うことが分かった。忘れないようにしようと思っていても、結構風化されてきているなど、自分自身にも感じた。

《講義》 福島の震災

講師:熊谷 敦史

福島県立医科大学での講義中の様子。講師がプレゼンテーションを行い、受講者が聴講している。

東日本大震災における複合災害の概要、住民避難に伴う問題点の考察

感想等(抜粋)

福島の被災状況が詳細で分かりやすかった。また、複合災害における課題も明確になった。県外者にとって「4年半も経過している」という感覚と、被災者の「まだ4年半」という感情の差を感じた。

《講義》 福島における放射線リスク(1・2・3)

講師:熊谷 敦史

福島県立医科大学で講演を行う男性が、聴衆に向けて放射線の健康影響について説明している様子。

原爆被爆者やチェルノブイリ事故から得られた放射線の健康影響に関する知見の概説、さらに福島の現状(住民の被ばく量や環境や食品の汚染状況)に関するデータの紹介と解説を含め、福島における健康リスクを考察

感想等(抜粋)

放射線において使用される数値の意味などを通して、リスクについての講義を受ける。なぜ危険か、危険ではないかを今後見極めるための基礎としてとても有意義な講義と感じられた。また、甲状腺がんについてのエビデンスをもとにした明確な甲状腺がん発症率の説明があったことから、自所属においての自己啓発セミナーに活かしたいと感じる。

《ランチョン》 原発事故に向き合って

講師:長谷川 有史(放射線災害医療学講座)

講義を行う講師と聴講者がいる医療セミナーの様子。

震災時の救急医療現場の混乱とその原因、緊急被ばく医療体制の再構築のための整備及び教育について、講師自らの体験に基づいて伝える。

感想等(抜粋)

自分も原発の近くで働いていながら、どこか他人事のように感じている。実際事故が起こってしまってから、医療体制を整えるのは本当に大変なんだなと思った。日頃から意識して訓練などに参加しなくてはいけないなと思った。

《実習》 放射線測定(屋内、線源、野外)、体表面スクリーニング、霧箱実験

講師:安井 清孝・熊谷 敦史・吉田 浩二

室内放射線測定実験にて距離・時間・遮蔽の効果を確認し、大学敷地内の環境放射線測定と、表面汚染密度の評価を行った。霧箱実験では、モナズ石(トリウム含有)によるアルファ線の飛跡を確認した。

医療に関するワークショップで、参加者が教材を使って学んでいる様子。
福島県立医科大学の学生たちが屋外で何かを調べている様子。緑の芝生の上で、数人が集まって作業を行っている。

感想等(抜粋)

福島県に入り、除染作業中等の表示を目にしても実感がわきませんでしたが、実際に測定し、数値を確認することで原発事故による影響がまだまだ残っていることを実感しました。また、場所、高さ等により数値が変動することを確認したが、恐れているだけでなく状況にあった対応ができるのでは、と思いました。

《講義》 避難者の生活とメンタルヘルス

講師:本谷 亮(医療人育成・支援センター)

臨床心理士が講義を行い、福島の避難者の心理的知見を紹介している様子。

実際に被災者の声を聞き続けてきた臨床心理士による講義。福島における避難の特徴と、避難者における心理学的知見について、症例提示を交えながら紹介。

感想等(抜粋)

避難者の抱えている問題は、私たちには解決することはできませんが、話を聞き受容すること、また、可能な支援を提供することで役立てることがあることが理解できました。しかし、自殺者がいることは悲しいことであるが、他県での自殺者は数値に表れてこないので、実際はもっと多くの方達が自殺に追い込まれていることも分かり、考えさせられました。

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