2015年7月18日

《講義》 福島めばえ幼稚園における震災と取り組み

講師:伊藤 ちはる(福島めばえ幼稚園教員)

講演を行う女性がマイクを持ち、聴衆に向かって話している様子。背景には緑の木々が見える。

震災後、現在に至るまでの経験と放射線被ばくへの対策等に関する概説に加え、震災後の保護者の要望、様々な制限かでの園児の成長と保育上の課題を年次毎にわかりやすく紹介し、保育のあり方をも考察する内容

感想等(抜粋)

震災の影響は、対応能力や体制の弱い子どもに顕著に出てくるのだと感じた。大人も大変であるが、医療者としては親への支援と同等の支援が必要であり、更に、保育士やそれらに関連した職種とも連携をとっていく必要があるのだと感じた。

《講義》 福島原発事故の人文社会科学的考察

講師:藤野 美都子・福田 俊章(人間科学講座)

放射線災害における法学的視点からの考察(藤野)及び哲学・倫理的視点からの考察(福田)

福島県立医科大学で講演を行う女性がマイクを持ち、聴衆に向かって話している様子。
講演を行う男性がマイクを持ち、聴衆に向かって話している様子。背景には木目調の壁が見える。

感想等(抜粋)

想定外の事態となる事故の対応において詳細なマニュアルの存在は臨機応変な対応の足枷になってしまうということを念頭に置き、マニュアルを作成せねばと考えます。

《講義》 被ばく・汚染疾病者医療対応

講師:熊谷 敦史

被ばく・汚染傷病者受け入れ実習に向けた講義を受ける参加者たちの様子。

被ばく・汚染傷病者受け入れ実習に向けて、被ばくと汚染の概念、搬送や医療機関での準備・対応等に関する講義

感想等(抜粋)

放射線事故による汚染や被ばくがあっても、救急疾病や怪我等の傷病者に対し、命の視点から医療を提供するため、正確な知識が必要と感じた。

《ワークショップ》 2次被ばく医療機関における放射線事故対応

講師:佐藤 久志 (放射線災害医療センター)・熊谷 敦史・吉田 浩二

3班に分かれ、原発内の傷病者発生シナリオに対して各職種の準備、判断、対応を考える演習。線量計算も含め、より専門的な放射線のリスク認識を求める。

福島県立医科大学でのグループディスカッションの様子。参加者がテーブルを囲み、意見を交換している。
プレゼンテーションを行う女性がマイクを持ち、資料を読み上げている様子。背景にはホワイトボードがあり、メモや図が貼られている。

感想等(抜粋)

より他職種の人、そして他施設の人たちと意見交換をしながらやれるのは、とてもいい機会となりました。被ばくに関連する計算があるとは知らなかったのと、それをすらすら計算できる放射線技師さんのすごさを改めて感じました。今後とも頼りになる存在です。

《講義》 急性被ばく症候群と放射線事故の歴史

講師:吉田 浩二

講義中の男性がマイクを持ち、聴衆に向かって話している様子。背景には木製の壁が見える。

急性放射性症候群についての概説と、過去の放射線事故(スリーマイル島事故、ゴイアニア事故、JCO臨界事故等)の事例に関する講義

感想等(抜粋)

急性放射線症候群のデータは、被ばく線量の目安を付けるには、本当に分かりやすいものであると思った。また、過去の事例を知ることは、次につなげるためにも重要であると感じた。

《講義》 リスクコミニュケーションと医療者の役割

講師:熊谷 敦史

医療者が集まり、震災と放射線健康リスクについて議論している様子。福島県立医科大学の講義風景。

福島における住民に対する震災及び放射線健康リスクにいかに対応するか、医療者の視点からこれまでの経験と今後あるべき姿を考える講義

感想等(抜粋)

リスク・コミュニケーションは認知の違い等もあることを学んだ。「放射線=負」のイメージが強く、信頼関係もない人に説明されても頭に入っていかないこともあると思う。住民をよく知っている保健師さんを通すなど、工夫は必要ということが分かった。

《ポストテストと解説》

講師:大津留 晶

講習中に話をする講師が手を挙げている様子。背景には木目調の壁が見える。

講習前に実施したプレテストと同じ問題を再度行い、講習の効果判定と知識の再確認を行った。講習後での正答率が改善していることが確認された。

※10点満点

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