2015年7月16日

《開講式》 自己紹介・アイスブレイク・オリエンテーション・プレテスト

災害医療総合学習センター長 大津留 晶による挨拶後、プレテスト。

《ワークショップ》 福島原発事故がもたらした問題を考える

講師:熊谷 敦史・安井 清孝・吉田 浩二

福島県立医科大学でのブレインストーミングセッション、学習者が集まり議論を行っている様子。

講習前に、自身の体験やeラーニングをもとに、学習者が主体的に福島の災害後の問題点を抽出し議論するブレインストーミング

感想等(抜粋)

様々な職種の方が多方面の見方をしており、自分が原発一点に集中していることに気付いた。緊急被ばく医療では短時間に多くの情報の中で処理能力が求められると感じた。

《講義》 福島の震災

講師:熊谷 敦史

福島県立医科大学の教室で講義を受ける学生たちの様子。講師がスライドを使って説明している。

東日本大震災における複合災害の概要、住民避難に伴う問題点の考察

感想等(抜粋)

福島県は原発事故だけではないことをあらためて認識した。被災者の人の声や、当時の医療の状況を聞けて、より良く福島県の現状が理解できた。

《講義》 福島における放射線リスク(1・2・3)

講師:熊谷 敦史

福島県立医科大学での講義風景。講師がスライドを使って説明し、受講者が聴講している様子。

原爆被爆者やチェルノブイリ事故から得られた放射線の健康影響に関する知見の概説、さらに福島の現状(住民の被ばく量や環境や食品の汚染状況)に関するデータの紹介と解説を含め、福島における健康リスクを考察

感想等(抜粋)

放射線に対する正しい知識が分かったと思います。これまでは、どれくらいの線量が健康被害を受けるかなど、簡単にしか分かっていませんでした。今後は今回学んだことを再度学習し直し、一般の方にも伝えることができるようにして行きたいと思います。

《実習》 放射線測定(屋内、線源、野外)、体表面スクリーニング、霧箱実験

講師:安井 清孝・熊谷 敦史・吉田 浩二

室内放射線測定実験にて距離・時間・遮蔽の効果を確認し、大学敷地内の環境放射線測定と、表面汚染密度の評価を行った。霧箱実験では、モナズ石(トリウム含有)によるアルファ線の飛跡を確認した。

医療に関する研修を受ける学生たちが、テーブルを囲んでディスカッションしている様子。
医療に関する研修を受ける学生たちが、講師の指導のもとで実習を行っている教室の様子。

感想等(抜粋)

サーベイメータの特徴。マントルのγ線が鉛で遮蔽できないことを実感できました。測定器に触れることで(触れる機会が少ない方も)より経験になったと思います。

《講義》 避難者の生活とメンタルヘルス

講師:本谷 亮(医療人育成・支援センター)

臨床心理士が福島の避難者の心理について講義を行っている様子。

実際に被災者の声を聞き続けてきた臨床心理士による講義。福島における避難の特徴と、避難者における心理学的知見について、症例提示を交えながら紹介。

感想等(抜粋)

この問題分野は大切なところとは認識していたつもりであったが、詳しく学んだことはなかったので、今回具体的な症例も交えて話を聞くことができて良かった。

《演習》 よろず健康相談演習・事前説明

講師:安井 清孝・熊谷 敦史・吉田 浩二

受講生が互いに住民役・相談役となり、放射線不安についての相談を行う面接演習の様子。

受講生が互いに住民役・相談役となり放射線不安の相談を体験する面接演習と翌日のよろず健康相談

感想等(抜粋)

身体的だけでなく、精神的フォローも必要であり、かつ放射線に対する知識も必要であり、福島県での健康相談はより多岐にわたっており、保健師だけでなく、その他、多くの職種、もしくは保健師などが多くの知識を持っていないとやっていけない事業だということが分かりました。

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