2014年11月9日

《講義》 急性期原子力災害医療対応の現実

講師:長谷川 有史(放射線災害医療学講座・放射線災害医療センター)

医療現場で講義を行う講師と、受講生たちが座っている教室の様子。

震災時の救急医療現場の混乱とその原因、緊急被ばく医療体制の再構築のための整備及び教育について、講師自らの体験に基づいて伝える

感想等(抜粋)

「感情と論理で揺れ動いていた。」「災害が他人事から自分事に変化した。」「心境が変化したのはクライシスコミュニケーションがあったから」という言葉が印象的であった。どんなに災害シミュレーションをやっていても自分事とは考えられずに行っている部分があった。今回のように初めての状況に直面して動けるためにも今回の先生方の経験から姿勢を学んでいきたいと思う。

《実習》 被ばく・汚染傷病者受入実習

講師:熊谷 敦史・安井 清孝・吉田 浩二

被ばく・汚染傷病者医療対応実習。第一報を得て、直ちにチーム編成と対応内容のブリーフィングを行った後に三班に分かれ対応。一例目は歩行可能な下腿汚染者、二・三例目は汚染を伴う下腿開放骨折とし、情報収集、防護服着用、汚染拡大防止、汚染患者救急対応を実践。

医療用防護服を着用する学生たちが、互いにサポートし合いながら準備をしている様子。
医療用防護服を着た医療スタッフが患者の治療を行っている様子。

感想等(抜粋)

医師・技師・看護師三位一体で一人の傷病者に関わるが、タイベックを着用し普段と違う環境下で声も通らなければサーベイという特殊な物が入り、治療する経過もスローになってしまう状況下で本当に大変なんだと身にしみて感じました。私たち看護師が得意とする、患者に寄り添い不安を緩和するコミュニケーションスキルは、周囲がバタついている時こそ発揮するのだと改めて感じました。

《フィードバック・修了式》

修了証書授与:熊谷 敦史

医療に関する講義を受ける参加者たちが座っている様子。講師が前で説明している。
福島県立医科大学での授賞式の様子。男性が書類を手に持ち、別の男性に向かって話している。

最後に、このセミナーへ参加しての全体のご意見・ご感想を伺いました。(抜粋)

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