2014年11月8日

《講義》 リスクコミュニケーション

講師:熊谷 敦史

医療者が福島の震災と放射線健康リスクについて住民に説明している様子。

福島における住民に対する震災及び放射線健康リスクにいかに対応するか、医療者の視点からこれまでの経験と今後のあるべき姿を考える

感想等(抜粋)

放射線に関する正しい知識が理解できていなく、タブー化されている現状は問題があると思った。住民に向き合う姿勢、「価値」の共有が改めて大切だと感じた。

《講義》 被ばく・汚染疾病者医療対応

講師:熊谷 敦史

被ばく・汚染傷病者受け入れ実習に関する講義を行う講師が、資料を指し示している様子。

被ばく・汚染傷病者受け入れ実習に向けて、被ばくと汚染の概念、搬送や医療機関での準備・対応等に関する講義

感想等(抜粋)

まず自分の勤務する施設が県でどの位置付けにあり、どんな指定病院になっており、そのためにどんな組織図が組まれているのか、施設周囲はどんな特徴をもっており、同様に隣の県はどうなっているのかを普段から知って置く必要があると思いました。そして自分達の安全確保と汚染拡大防止対応について、皆が共通理解をする。また、院内の横のつながりも重要であるが、外部組織との縦の繋がりも明確にしておく必要があることを認識しました。

《ワークショップ》 緊急被ばく医療対応

講師:佐藤 久志 (放射線腫瘍学講座・放射線災害医療センター)・熊谷 敦史・吉田 浩二

3班に分かれ、原発内の傷病者発生シナリオに対して各職種の準備、判断、対応を考える演習。線量計算も含まれており、より専門的な放射線のリスク認識を求める。

福島県立医科大学の講義中、発表を行う男性と聴講する学生たちの様子。
福島県立医科大学の会議室で、参加者がグループディスカッションを行っている様子。

感想等(抜粋)

線量計算が数式を当てはめるだけとはいえ、単位をそろえないと桁が大きく違い、処置にも大きく影響してくる。患者が運ばれてくるまでスタッフを招集し、意見を出し合い、方針を決めていくことが体験できた。線量計算の上での対応が求められるため、早く正確に計算を行うことの大切さがわかった。

《ポストテストと解説》 ポストテストと解説

講師:大津留 晶

講習中に話をする男性が手を挙げている様子。背景にはホワイトボードが見える。

講習前に実施したプレテストと同じ問題を再度行い、講習の効果判定と知識の再確認を行った

《講義》 避難者の生活とメンタルヘルス

講師:髙橋 紀子(災害こころの医学講座)

臨床心理士が話している様子、背景には窓と箱が見える。福島における避難者の心理的支援に関する講演中。

実際に被災者の声を聞き続けてきた臨床心理士により、福島における避難の特徴と、避難者における心理学的知見について、症例提示を交えながら紹介

感想等(抜粋)

メンタルヘルスというと、しっかり関わらなくては、という思いがありましたが、その時期により、状況により、関わり方を変えていくことも必要なのだと学びました。また、単発支援といのはあまり意味がないのではないかと思っていましたが、「繰り返される訴えを新鮮な気持ちできくことができる」というのはなるほど、と目からウロコでした。

《講義》 福島原発事故の人文社会科学的考察

講師:藤野 美都子・福田 俊章(人間科学講座)

放射線災害における法学的視点からの考察及び哲学的視点からの考察

福島県立医科大学で講演を行う女性の姿。窓からの光が差し込む室内で、真剣な表情で話している。
講義中の男性がマイクを持ち、参加者に向かって話している様子。背景には段ボール箱が見える。

感想等(抜粋)

国から見た視点、国を見た視点で講義を聴く事が出来、知らなかった事が沢山ありました。チェルノブイリの視察に行き、『福島の人たちはいいですよね。事故の情報が流れ直ぐに避難が出来ている』と言われたとの所がとても衝撃を受けました。この先も色々な場面で情報伝達のタイミングや伝達方法の重要性を感じる事が沢山あると思います。その情報をどう生かすかを考える必要があると思います。また、三宅島の避難者の言葉にも衝撃を受け、災害でもこんなにも感じ方が違う事を知りました。

《講義》 急性被ばく症候群と放射線事故の歴史

講師:吉田 浩二

講義中の男性が聴衆に向かって話している様子。背景には窓と資料が置かれた机が見える。

急性放射性症候群の概説と、これまでの放射線事故(スリーマイル島、ハンフォード、JCO臨界事故等)の事例に関する講義

感想等(抜粋)

放射線事故に関しては、たくさん起こってきた歴史はなんとなく理解していましたが、講義の積み重ねの中で、やはり「放射線教育」であったり、「リスク管理」であったりということはしていかなくてはならないことが証明されているも同然だということを実感しました。ひいては、放射線看護につなげていきたい、それは私も同じ思いです。

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