2015年8月26日

《講義》 急性期の被ばく医療について

講師:熊谷 敦史

医療に関する講義を受ける学生たちが、スライドを見ながら真剣に話を聞いている様子。

感想(抜粋)

  • 福島の実際状況を聞いて感じたのは、被ばく医療に対応するには、放射線患者を治療する知識を持っているだけでは物足りず、実際災害が起こるときは予想できないことがたくさん出てくるので、迅速に予想外の状況に対応する能力も非常に重要であるということでした。
  • 被ばくと汚染の違いから、それぞれの対応の仕方を学んだ。昨日のJOCの事故で、被ばくした方が適切な搬送を受けていなかったとあったが、医療を行うためには、正確な情報を知ることが大事であり、放射線に関わる人が、それを知っておかなければならないとも思った。

《演習》 急性期被ばくの医療について(住民スクリーニングと患者対応)

講師:熊谷 敦史・安井 清孝・吉田 浩二

防護服を着た医療従事者が、スクリーニングを受ける女性に対して測定を行っている様子。

感想(抜粋)

  • 放射線物質汚染の測定を行ってみて、スクリーニング作業の大変さが分かりました。実際の作業では、進行速度、測定の正確さ、検査される側の気持ちへの配慮なども求められるので、より難しいと思いました。
  • 実際に防護服を着て、演習を行い、様々なことについて考えさせられた。まず、スクリーニングを受ける側の住民の気持ちを配慮した対応が必要であるということである。看護師として今後働く中で、このような心理変化にアプローチしていきたいと思う。

《講義》 東日本大震災・東電福島第一原発事故で南相馬に何が起きたか

講師:金澤 幸夫(南相馬市立総合病院) 

医療に関する講義を受ける参加者たちが、スクリーンに映る資料を見つめている様子。

感想(抜粋)

  • 災害発生時からの医療のプロセスを実際に試行錯誤しながら考えていたリーダーの視点でお話を伺い、受け入れ体制の整えや、転院の手続き、避難、といろいろな場面を聞けて良かったです。
  • 震災直後はやはり職員の数が減る中で、多くの住民の方々のケアを行うことはとても大きな苦労であったとあらためて感じた。患者さんの引継ぎに関して、死者を出すことがなかったのは、適切な判断と連携によるものだと感じた。震災当時に尽力し、現在も活躍されている方のお話を聞くことができたのは、とても貴重な経験となった。

《講義》 南相馬市の地域医療についての話題と大規模災害に学ぶこれからの医療従事者に求められること

講師:根本 剛(南相馬市立総合病院) 米倉 一磨(相馬広域こころのケアセンターなごみ)

福島県立医科大学の講義室で、受講生が講義を受けている様子。
講演を行う男性がマイクを持ち、プレゼンテーションを行っている様子。背景にはパソコンと聴衆が見える。

感想(抜粋)

《討論》 南相馬市の地域医療についての話題と大規模災害に学ぶこれからの医療従事者に求められること

医療者と支援者が集まり、メンタルケアについて話し合う会議の様子。

感想(抜粋)

  • 今までは支援する側として被災者の方々のメンタルケアのみ考えていたが、支援者の支援は考えたことがなかったので、それを考えることができて良かったです。
  • うつやPTSDの人と関わるのに、話を聞いていると医療者としてというよりも1人の人間として相手の人間とふれあい、元気になるきっかけを探しているように思い、とてもよいなと思った。医療者と患者というような壁がなくなり、心を開きやすいのではと思った。また同僚の異変にどう接するのかなども考えられて良かった。

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