2015年8月25日

《WS》 避難所運営机上演習

講師:安井 清孝

医療シミュレーションのワークショップで、講師が参加者に説明している様子。テーブルには医療関連の資料が広げられている。

感想(抜粋)

  • 実際に避難開始からのシミュレーションを受け、どういうことが必要か、医療従事者としては何が必要か、を順に理解することができました。その場になってみないと分からないこともたくさんあるようで、臨機応変な対応とチーム体制が大事だと思いました。
  • シナリオがとても現実的だったので、最善の決断を下すまでの議論を、とても活発的に行うことができました。死活問題となる薬の確保。プライオリティの割り振り、をいかに早く行うかが鍵だと感じました。

《講義》 被災住民の避難生活の実際

講師:安井 清孝

避難所での講義を受ける参加者たちと、スクリーンに映し出された資料の様子。

感想(抜粋)

  • 避難者にとっては、避難所生活の質が良ければいいだけではなく、二次避難所や仮設住宅、その後の居住先といった、長期的な生活を考えており、コミュニティや支援の体制を整えるべきところもたくさんありそうだなと思いました。
  • 大変な避難生活の中でも、医療者をはじめ、様々な職種が活動を行っていたことを知った。また、少ない資材を工夫して活用するような場面も多くあり、災害時には住民らの知恵を活かしていくことが重要だと学んだ。

《講義》 県民健康調査の概要と調査の実際

講師:大平 哲也(疫学講座)

医療に関するプレゼンテーションを行う男性が、BMIや生活習慣病について説明している様子。

感想(抜粋)

  • 避難生活でやせていくと思っていたら、全く逆の肥満増加という結果に驚きました。放射線の影響や、割合等、数字的裏付けを見て、納得することが多かったです。
  • 住民の健康問題として、生活習慣病や精神病が増えていることを知った。特に肥満についてのデータにはとても興味を持ったので、他の地域で発生した災害後の“肥満増加”も調べてみたいと考えた。

《演習》 模擬よろず健康相談

講師:熊谷 敦史・安井 清孝・吉田 浩二

学生たちがテーブルを囲んで話し合い、資料に目を通している様子。

感想(抜粋)

  • ロールプレイングを通して、震災により抱えている悩みがとても多様的で、相談を聞くといっても、その難しさが身にしみて分かった。一つ一つの相談の答えに対しとまどってしまったので、決断することの大切さも知ることができた。
  • 相談者にとって、解決策を提示することも問題解決のためには大切であると思うが、それ以上に、これからどのように行動していくか、共に考えることも必要であると思った。

《講義》 東日本大震災後の福島の保育の現状

講師:伊藤 ちはる(福島めばえ幼稚園教員)

幼稚園での教育について話す女性が、パソコンの前で説明している様子。背景には教育関連の資料が見える。

感想(抜粋)

  • 幼児教育の重要さをはっきりと感じました。毎年入園してくる園児の性質や、保護者の反応も変わり、その都度対策を練り、対応しているのに感動しました。こころとからだが密接している子どもについて、大変興味を持ちました。
  • 子どもは大人とは違った様相のナイーブさがあり、幼稚園の先生方は、より繊細なケアが求められると思いますが、想像以上の工夫がなされていて驚きました。子どもの発育に遅れや変化があることは衝撃的でしたが、保護者の理解を得ようとするためにも、実際にどのような対策が行われたかについて、とても興味深かったです。

《講義》 リスクコミュニケーション特論

講師:熊谷 敦史

医療者と学生がコミュニケーションをとる様子、教室内でのディスカッション。

感想(抜粋)

  • 医療者として人々の不安を聞いたり、アドバイスをするにあたって、どういう立場であるべきかを考えることができた。信頼され、心のうちを話してもいいかな、と思ってもらえる態度や接し方ができるよう、日頃から考えながら行動し、人として成長していきたいと思った。
  • 単なるコミュニケーションではなく、医療者としての(リスク)コミュニケーションについて深く考えたのはこれが初めてでした。現場に出ている先生から、知識だけでなく、実際はうまくいかないという話も交えて講義していただけるのは、とてもためになりました。

《テスト》 総合テストと解説・まとめ

講師:大津留 晶

福島県立医科大学の教室で、講師が学生に指導している様子。学生たちは机に向かって学習中。
医大の修了生たちが集合した写真。男女合わせて15人が笑顔でポーズをとっている。
集合写真(医大組修了)

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