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国際交流 International Exchange

韓国原子力医学院(KIRAMS)とのMOU(覚書)を新たに締結しました

福島県立医科大学は、2月25日(火) に韓国原子力医学院(Korea Institute of Radiological & Medical Sciences、通称KIRAMS)と、先端核医学および原子力災害医療の連携強化を目的としたMOU(覚書)を締結しました。
 これまで両機関は緊急被ばく医療分野においてMOUを締結し、WHO緊急被ばく医療ネットワーク(REMPAN)の枠組みの中でも相互連携を進めてきましたが、今回の新たな締結更新により、α線を放出する放射性同位体「アスタチン-211」を用いた放射性医薬品の研究開発をはじめとする、核医学分野での共同研究が追加されました。

KIRAMSは1963年に設立された韓国随一の放射線医学総合研究機関であり、放射線医療の中心的かつ指導的な役割を果たしています。
 近年、韓国は核医学分野で目覚ましい発展を遂げており、本学がKIRAMSと核医学分野で共同研究を進めることは、各種疾病の早期診断や画期的ながん治療の研究開発を通じ、医療の面から本県の復興を支えるという本学の使命において、大変有意義な取り組みとなります。

締結式に臨んだKIRAMSのイ・ジンキョン理事長は、「特にアスタチンの研究や臨床応用に関する連携に大きな期待を寄せている。がん治療の分野に革新をもたらす可能性を秘めている」と述べました。
 また、竹之下誠一理事長兼学長は、「本協定を通じて、核医学や原子力災害研究の分野で世界的なリーダーシップを発揮することを期待している」と語りました。

本学が関わる福島国際研究教育機構(F-REI)の第4分野である「放射線科学・創薬医療」においては、海外研究施設との交流の活性化が求められています。今回のMOU締結は、そうした国際連携の後押しとなるものと考えられます。
 また、昨年6月に国際原子力機関(IAEA)のアンカーセンターとして、本学は日本を代表する大学の一つに位置づけられました。この経験と知見を世界へ発信・共有するうえで、韓国のアンカーセンターであるKIRAMSは極めて重要なパートナーになることが期待されています。

さらに、本年は日韓国交正常化60周年の節目の年にあたり、本協定を通じて隣同士の両国が重要かつ強固なパートナーとして結びつきを深め、先端核医学および原子力災害研究分野での日韓共同研究が新たな一歩を踏み出す契機となるでしょう。


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