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12月9日付 日本経済新聞(日経)全国版44面文化欄「交遊抄」に、本学理事長 菊地臣一のコラムが掲載されました。
2009.12.11
(※新聞社の許可を得て、掲載された文章を転載いたします)
「カナダの名医」 菊地 臣一
1977年、カナダに留学し、20世紀を代表すると称された整形外科医、イアン・マクナブ氏に出会ったことは人生で最大の財産だ。国際的な視野をもつことができ、腰痛の専門家としての現在がある。
当時、大学紛争のあおりを受け、卒後研修が国内ではほとんどできない状態。窮余の留学だったが、実は英語が全くできなかった。「押し掛け弟子」の待遇は見学者。語学がダメでも熱意はある。朝早く出勤し、彼が回診する患者のカルテを事前に調べた。発言を一言も聞き漏らすまいと録音した。必死さが伝わったのだろう。かわいがってくれるようになった。
間もなく研修医に引き上げられれ、約2年間、徹底して面倒を見てもらった。初めての国際学会では英語での質疑応答の際、代わりに答えてくれた。論文執筆では途中で何度も励ましてくれ、英文の細かい添削をしてくれた。学会出席のための旅費を黙って出してくれたことも度々あった。帰国後、世界各国の医師と知り合いになれたのも彼のおかげだ。
20年ほど前に亡くなったが、彼との思い出は色あせることがない。出会いを大切にし、求められれば寛容な心で対する。その教えを今、弟子たちにも伝えている。(きくち・しんいち=福島県立医科大学理事長)
●「交遊抄」とは…
各界の著名人が友人・知人との出会いや交際の様子を紹介。著名人の素顔や本音、そして思わぬ人のつながりを垣間見ることができる、人気のコラム欄です。
日本経済新聞ホームページ
http://www.nikkei.co.jp/honshi/
●イアン・マクナブ氏との交流や、カナダ留学時代のエピソードは、本学ホームページ「学長からの手紙」にてもご覧いただけます。http://www.fmu.ac.jp/univ/daigaku/letter/index.html
●(2010.03.19 追記)上記寄稿文が「学長からの手紙・番外編」として、下記のページからもご覧いただけるようになりました。(http://www.fmu.ac.jp/univ/daigaku/letter/index09.html#extra)