病院長のあいさつ

就任3年目を迎えて

福島県立医科大学 会津医療センター附属病院長  横山斉

会津医療センター附属病院 病院長 横山 斉(ひとし)

 2024年4月に病院長を拝命してから2年が経過し、就任3年目を迎えました。この間、当院は「地域医療を支える大学病院」という使命のもと、会津・奥会津・喜多方を含む広域医療圏全体を視野に入れ、医療体制の強化に取り組んでまいりました。

 第一に、広域での地域医療支援の強化です。医師派遣や診療応援などを通じ、この1年間で延べ2,800回を超える医療支援を実施しました。あわせて「会津地域医療支援会議」を創設し、地域ごとの医療ニーズと受け入れ体制を共有・可視化しています。また、奥会津只見町朝日診療所とのオンライン診療を開始しました。豪雪や医師不足という地域特性の中でも、大学病院の医師が診療責任を担う形で支援する体制を構築し、今後さらに対象地域の拡大を図ります。

 第二に、高難度医療の推進です。本年、最新式の手術支援ロボットを導入し、消化器外科および呼吸器外科において低侵襲手術を本格的に開始します。体への負担が少ない治療の選択肢を広げることは、高齢化が進む地域において特に重要です。地域医療を支えることと、高度医療を提供することは対立するものではなく、両立してこそ大学附属病院の役割が果たされると考えています。

 第三に、救急医療体制の再構築です。高齢化に伴い、複数の疾患を抱える救急患者が増加しています。従来の診療科ごとの対応では限界があることから、救急科を新設し、初期対応から入院管理までを一体的に担う体制を整備しました。これは地域の救急医療を安定的に支えるための構造改革であり、同時に将来の地域医療を担う医師の育成基盤の強化でもあります。

 さらに、患者サービスの向上にも取り組んでいます。自動会計システムを導入し、外来診療後の待ち時間を大幅に短縮しました。医療の質だけでなく、「受診しやすさ」や「わかりやすさ」も重要な医療の一部であると考えています。

 2040年を見据えると、人口減少と高齢化は避けて通れません。当院は規模拡大ではなく、機能の最適化と地域連携の強化によって、持続可能な医療提供体制を構築してまいります。高度急性期医療を担いながら、広域医療圏を支える中核病院としての責任を果たしてまいります。

 今後とも、地域の皆様、医療機関、自治体の皆様と連携し、次の時代にふさわしい医療体制を築いてまいります。引き続きご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

病院長略歴

1983年3月 東北大学医学部卒業
1991年3月 東北大学大学院修了(医学博士)
1983年6月~1987年3月 国立水戸病院 外科/麻酔科 研修医
1991年4月~1992年4月 東北大学付属病院 胸部外科 医員
1992年5月~1994年5月 青森県立中央病院心臓血管外科 副部長
1994年9月~1996年7月 Medical College of Pennsylvania / Hahnemann University
心臓胸部外科学講座研究員(上原生命科学記念財団 海外留学奨学生)
1999年5月~2000年12月 東北大学医学部心臓血管外科学講座 講師
2001年1月~2024年3月 福島県立医科大学医学部心臓血管外科学講座 教授(心臓血管外科 部長)
2002年4月~2024年3月 同 臨床工学センター部長(医療機器安全管理責任者)(兼任)
2006年4月~2012年3月 同 副病院長(医療安全担当/総務担当)(兼任)
2012年4月~2014年3月 同 理事(企画・地域医療担当)(兼任)
2012年4月~2014年3月 同 産学官連携推進本部長(福島医療機器開発支援センター検討委員)(兼任)
2012年4月~2014年3月 同 地域医療支援本部長/地域医療支援センター長(兼任)
2014年4月~2016年3月 同 理事長特別補佐(法人経営室)(兼任)
2015年3月~2018年3月 同 外科部門長(兼任)
2018年4月~2019年3月 同 心臓血管センター長(兼任)
2024年4月~ 福島県立医科大学 会津医療センター附属病院長

資格

学会活動

学術誌

社会活動

地域活動

研究テーマ

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