がん教育でエネルギーをいただいた
- 准教授
- 佐藤 久志
- さとう ひさし
- 放射線腫瘍学、放射線災害医療学、リスクコミュニケーション学、がん教育
がん対策基本法により健康教育の一環として、こども達に対し “がん教育”が始まっています。放射線治療医としてがん治療に参加・がんのサバイバー・放射線災害のリスクコミュニケーションの経験などを生かして、がん教育外部講師の研修を受けてみました。21年1月 南相馬市立石神第二小学校の5年生を対象にがん教育の授業を担当させてもらいました。生徒さん達も緊張されている様子でしたが、こちらも最初のつかみを失敗しないようにドキドキでした。
なぜがんになるか、がんになりやすい生活習慣等について説明するうちに、調子が上がってくると生徒さん達の反応も上がってきました。“福島県の事故による放射線影響よりも生活習慣のほうが、ずっとがんリスクが高いので、大人になるまでにがんになりやすい生活習慣の1つに気をつけると逆転できるよ!”説明をしたところ、みんなしっかりと理解してくれました。
自分の闘病についても少しお話ししましたが、つらいときに“Vサイン”で乗り切った話をしたら、最後の写真撮影の時、全員がVサインをしてくれ笑ってくれました。50分の授業があっという間で、生徒さん達からエネルギーをたくさんいただきました。
この経験を当学の学生さん達にも伝えようと思っていますし、福島県の明るい未来のために役立ってくれれば良いと考えています。
写真は講義で使用したスライドの一部・生徒さん達と一緒に撮影した写真・後ほど送っていただいた感想集で、研究室に飾ってあります。
