使えば強くなる
- 准教授
- 阿部 浩明
- あべ ひろあき
- 中枢神経系リハビリテーション、神経系理学療法、脳卒中、歩行再建、脳画像解析、装具療法、姿勢定位障害、頭部外傷後遷延性意識障害
久しぶりにスノーボードをした。子どもが生まれる前は、週末になると当たり前のようにゲレンデへ向かっていたが、生活が変わるにつれ、雪山は次第に遠い存在になっていた。
正月休み、家族旅行を兼ねて、親戚の子どもたちと一緒にスキー場へ向かった。ブーツに足を通した瞬間、変な感じがした。ソールが剥がれたのだ。購入からすでに20年以上。時間には抗えないものもある。ソールのないブーツは驚くほど滑る。しかし、滑走中はバインディングで固定されるから大丈夫と判断し、そのままゲレンデへ向かい、久方ぶりのライディングを楽しんだ。
翌日、筋肉痛に襲われた。それも数日で引いていく。そして次に備えるように、身体は少しずつ強くなっていく。時間に置き去りにされたブーツのソールとは違い、身体は今も更新され続けている。筋肉というもの、人というものは、実によくできている。 使えば応え、使えば強くなる。私たちが日々行っているリハビリテーションという仕事は、この確かな仕組みの上に成り立っている。