繰り返すことで獲得できるもの
- 准教授
- 阿部 浩明
- あべ ひろあき
- 中枢神経系リハビリテーション、神経系理学療法、脳卒中、歩行再建、脳画像解析、装具療法、姿勢定位障害、頭部外傷後遷延性意識障害
リハビリテーションでは運動学習の考え方が重要です。たとえば子供が自転車に乗れるようになる過程を思い浮かべてみてください。自転車に乗れるようになるために補助輪をつけながら、片側の補助輪だけにして乗る・・・など様々な工夫を凝らしつつ練習を繰り返します。その過程で失敗と成功を繰り返し、いつしか当たり前のように風をきって自転車に乗れるようになります。この過程には反復を原則とした運動学習が必要です。できないことを反復練習してできるようにすることはリハビリテーションでも同様です。
さて、写真はオープンキャンパスの際のものです。なぜ運動学習の話をしたのか、それはこのオープンキャンパスで同じ講演を8回繰り返した人がいたことを紹介したかったからです。
反復の効果は凄まじく、2、3、4、5回と繰り返すうちにどんどん上手になるではありませんか!
うわぁー反復の効果はすごい!と実感しました。
ですが、6、7、8回と繰り返すうちにいよいよ声が出なくなってきました。
上手になるために反復することは必要です。
一方で疲労についても十分に配慮すべきかもしれませんね。
そんなことを思った1日でした。
(写真はオープンキャンパスで講義を行った時のものです)
