何をしたい?

作業療法では、その人がどんな生活を送りたいのか、そのためにどんなことを大切にしたいのかを一緒に考えます。ですから、よく「今、何にお困りですか?」「何ができるようになりたいですか?」と会話を始めます。

私たちは、日々をとにかく過ごしていくことや、できることを増やすこと、前に進むことに一生懸命になるあまり、「自分は何をしたいのか」を考える時間を忘れてしまうことがあります。

何に困り、何ができるようになりたいのか、なかなか答えが言葉として出てこない方もたくさんいます。

それでも作業療法士は、その人が大切にしていることを、言葉以外のところから見つけようとします。何に時間を費やしているのかな? 普段の会話によく出てくることは何かな? その人の行動や言葉を注意深く見つめながら、言葉になっていない「大切な何か」を、一緒に見つけていきます。

言葉にならない「大切なこと」は、自分自身の中にもあるのかもしれません。何に心が動くのか、何をしているときに時間を忘れるのか。ときには立ち止まって、自分の「大切なこと」を見つめ直してみるのもいいかもしれません。

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