朝日をみる
- 講師
- 石川 陽子
- いしかわ ようこ
- 精神障害領域、高齢期の作業療法
出勤時間との兼ね合いで、高頻度で朝日がのぼるのを見ます。空が綺麗な色をしているなとか感じたりはしますが、そのまま音楽に聞き入ったり、うとうとして過ごしています。ただ、1月初めには、わざわざ朝日を見に行きます。寒い中、見晴らしの良い場所で冷たい風にあおられながらも、朝日が出るのを待ちます。今年の朝日はたなびく雲を越えてのぼってきました。
しかし、10年前の私は、朝日を見るよりも月を見る方が好きでした。
人によって「朝にあがる太陽をみる」行動へ意味づけが異なることはよくわかります。でも、自分という1人の人間の中で、同じ行動に対する意味づけが異なるのは不思議ですね。
ひとを理解するためには一側面、一時点からだけでは難しいことがよくわかります。対象者を理解しようと努める作業療法、みなさんもぜひ自分の行動の不思議から感じてみてください。
