一期生
- 助教
- 丹野 大樹
- たんの だいき
- 臨床微生物学、臨床検査医学、感染免疫学
着任して早4か月が経ち、講義、実習などを通して学生と接する機会も多くなりました。担当する講義や実習から、特に一期生(現2年生)とかかわる機会が多いのですが、そんな私がつくづく感じることは、学生のポテンシャルの高さです。私が大学2年生の時に、はたしてこのような発想ができただろうか、彼らのように自分の意見を上手に伝えられただろうか、と感心するばかりです。勉学はもちろんですが、それ以上に自分の意見を発信する能力の高さに驚いています。このような若者たちが将来臨床検査を担ってくれることを心から楽しみに思うとともに、非常に頼もしく感じています。
このように非常に優秀な学生たちではありますが、おそらく入学してから常に漠然とした不安や悩みにつきまとわれているのではないかと察します。自分たちの将来、就職先、学校生活、成績、周囲からのプレッシャーなど、先輩のいない一期生にとっては宿命ともいうべき悩みです。私自身、東北大学医学部保健学科の一期生でしたので、皆さんの不安や悩みは痛いほどよくわかります。一期生の先輩として、一つ私からアドバイスするとすれば、「行動したものが勝つ」ということです。悩むのは仕方ありません。私も大いに悩み苦しみました。そんなときは自分だけで悩むのではなく、自分以外の意見を聞くために行動してみてください。この積み重ねが不安や悩みと上手く付き合っていく方法だと思っています。幸いにも保健科学部の教員は臨床、研究、教育と様々な分野で活躍をされてきた先生方が揃っていますので、きっと皆さんに良いアドバイスをしてくれると思います。一期生は、道なき道を切り開いていかなければいけません。ですが、逆に言えば自由に様々なことができます。皆さんがこの大学の歴史を作るという誇りを持って、素晴らしい大学生活を送っていただければ嬉しく思います。
写真は8月6日に東北大学で開催された学会のものです。私が大学2年生の時に免疫学でお世話になった尾形正裕先生と再会できました。私が感染症・免疫学の研究分野に進むきっかけを与えてくれた先生であり、臨床検査技師について思い悩んだ際に相談に乗っていただいた恩人です。尾形先生にしていただいたように、私も学生たちに少しでも寄り添える教員になれるよう精進していきたいと思います。
