卒業生からのメッセージ
作業療法学科 卒業生からのメッセージ
W.Sさん(第1期生 2025年3月卒業)
Q. 現在の仕事を教えてください
現在、運動器班に所属し、主に大腿骨近位部骨折術後の患者さんを担当し、外来では橈骨遠位端骨折などの上肢骨折の患者さんを担当しています。日々、心身機能の向上や日常生活動作の拡大、自宅復帰に向けたリハビリテーションを行っています。急性期病院で勤務しているため、患者さんの回復過程を間近で見守ることができる点に大きなやりがいを感じています。日々のリハビリを通して、できることが少しずつ増えていく様子を患者さんと共有できた時や、感謝の言葉をいただいた時には、大きな達成感があります。また、患者さんとのコミュニケーションを重ねながら信頼関係を築いていけることも、この仕事の魅力の一つだと感じています。
Q. 大学でのこんな学びが活かされている、役に立っているといったエピソードがあったら教えてください
大学での学びの中でも、対象者の「できること」だけでなく、「その人らしい生活」や「やりたい作業・活動」に着目する作業療法士としての視点が、現在の臨床で大きく活かされていると感じています。実際の臨床では、心身機能の回復に目が向きがちですが、患者様一人ひとりの生活背景や役割、退院後の生活を見据えながら支援を行うことも求められます。大学で学んだ作業療法の視点を振り返り、患者様やご家族との目標設定や生活に即した支援につながっていると感じます。
また、学生時代に取り組んでいた3Dプリンターの活用に関する活動も現在の業務に役立っています。実際の臨床では、自助具などについて先輩から相談を受ける場面もあり、大学で培った知識や学生時代に主体的に取り組んだ経験が、現在の臨床での視野の広さや発想力につながっていると実感しています。
Y.Mさん(第1期生 2025年3月卒業)
Q.現在の仕事を教えてください
現在私は回復期で患者さんの更なる機能回復や退院に向けた支援を行っています。患者さん一人一人の生活にはそれぞれ異なる役割や希望があるため、その方に合わせたリハビリ 内容を提供し、必要な社会資源・サービスを検討しています。運動麻痺などの影響により、今まで当たり前にできていた事ができなくなってしまったと落ち込む方もいらっし ゃいますが、一緒に立てた目標に向かってリハビリを行い、その方の「できた!」とい う喜びが言動に現れた時に、私自身も達成感を得られ、作業療法士としてのやりがいを 感じます。
Q.大学でのこんな学びが活かされている、役に立っているといったエピソードがあったら教えてください
大学入学後間もない頃に、基礎作業学実習の授業の一環として調理実習を行いました。「調理」という作業の工程を細かく分析し、そこにはどのような機能が必要になるかを考えるという慣れない課題に当時は苦戦していました。しかし今現在患者さんと調理訓練を実施する際には、何気なく患者さんの遂行手順やリスク管理、調理場での移動や疲労感など、身体機能から高次脳機能に至るあらゆる機能を評価しており、大学での演習が活かされているのかなと感じます。作業療法士は「作業」に焦点を当て、それらの工程を 細かく紐解くという少し特殊な視点が必要とされるため、大学時代に演習系の授業が多かったからこそ身についたスキルだと感じています。
F.Tさん(第1期生 2025年3月卒業)
Q.現在の仕事を教えてください
現在は急性期病棟に勤務しており、整形外科・循環器内科・血液内科・呼吸器内科・外科・緩和ケアと、幅広い診療科の患者さんを対象にリハビリテーションを行っています。
術直後から患者さんに関わるため、リスク管理の面で常に緊張感を持って業務にあたっています。しかし、その分やりがいも大きく、患者さんと一緒に目標を立て、日々のリハビリを積み重ねながら、笑顔で自宅へ帰っていただける瞬間には大きな達成感を覚えます。急性期という特性上、入院直後から関わることができるため、患者さんの「はじめ」を知っているからこそ、回復の過程をゼロからともに歩むことができます。その一歩一歩の変化を間近で感じられることが、この仕事の最大のやりがいだと感じています。
Q.大学でのこんな学びが活かされている、役に立っているといったエピソードがありましたら教えてください
大学での学びが活かされていると感じる場面は、大きく2つあります。
ひとつ目は、卒業研究です。研究活動を通じて、「自分の疑問に対して何が明らかになっているのか」「得られた情報は本当に信頼できるのか」を自ら調べ、検証するプロセスを経験しました。この姿勢は、現在の臨床場面でも活きています。日々の実践の中で生まれた臨床疑問に対して、文献を調べ、情報の信頼性を確認しながら、患者さんに最適なリハビリテーションを提供しようと努めることができるのは、卒業研究で培った探究心があってこそだと感じています。
ふたつ目は、福島県内での実習経験です。実習を通じて、地域の風土や歴史・文化に触れたことは、患者さんが大切にしている「作業」や「生活」を理解するうえで大きなヒントになっています。私が勤務する会津地域では稲作が盛んで、「田植えまでには退院したい」「稲刈りに間に合わせたい」といった、その土地ならではの切実な目標を持つ患者さんも多くいらっしゃいます。地域の暮らしを知っているからこそ、そのような目標を共有し、患者さんと一緒に意欲を持ってリハビリに取り組むことができていると感じています。
O.Mさん(第1期生 2025年3月卒業)
Q.現在の仕事を教えてください
私の勤務先である太田西ノ内病院は、三次救急を担う総合病院であり、新生児から高齢者まで幅広い世代の患者さんが入院されています。昨年度からは回復期リハビリテーション病棟も開設され、急性期から回復期まで、さまざまな疾患や段階のリハビリテーションに関わることができる環境になっています。
私は入職後、急性期病棟での経験を経て、現在は回復期リハビリテーション病棟で勤務しています。患者さんの疾患は多岐にわたり、一人ひとりの状態や生活背景に寄り添った支援を心がけています。
入院によって退院後の生活に不安を感じる方も多いため、患者さんやご家族とのコミュニケーションを大切にしながら、その方にとって必要な作業活動への支援を行っています。患者様やご家族と協力しながら「できること」が少しずつ増えていく瞬間に、やりがいを感じています。また、患者様の笑顔や前向きなお言葉や、ご家族からいただく感謝の言葉も日々の励みになっています。特に「生き返らせてもらいました」という患者様のお言葉は今でも心に残っており、臨床業務を続ける上での大きな支えになっています。
Q.大学でのこんな学びが活かされている、役に立っているといったエピソードがありましたら教えてください
基礎的な知識・技術・考え方はもちろんのこと、講義内でのグループワークを通して身に付いたコミュニケーション能力は現在の業務に活かされています。本学では保健科学部だけでなく医学部・看護学部との合同講義もあり、他職種それぞれの視点や考え方を学ぶ機会がありました。こうした経験は、臨床における多職種連携にも役立っていると感じています。
また、在学中には学会や勉強会へ参加させていただく機会もありました。当初はハードルが高いものと感じていましたが、実際に参加することで多くの学びや刺激を得ることができ、その後も積極的に参加するようになりました。現在も興味のある勉強会や学会に参加しながら、臨床での知識や理解を深めています。