2013年10月12日

《実習》 緊急被ばく医療基礎

講師:安井 清孝・吉田 浩二

汚染を伴う傷病者の受け入れ手技を学ぶ医療従事者たちの研修風景。

汚染を伴う傷病者を受け入れるための基本的手技の確認と習得。防護服着脱、採血、ポータブルX線の撮影方法、スメア等の方法について学んだ。

感想等(抜粋)

実際のことを学べて、大変印象に残っている。机上演習では分からなかった実際の様子を少しでも実感することができてよかった。客観的に見たり考えたりしたらできることが、実際に自分がその場に立ったときにはなかなかそのようには動くことができない。やはり日ごろからのトレーニング、またはイメージトレーニングは非常に役に立つと思う。

《実習》 被ばく・汚染傷病者受入実習 (1)・(2)

講師:熊谷 敦史・安井 清孝・吉田 浩二

被ばく・汚染傷病者受け入れに対するシミュレーション実習。情報収集、個人防護、汚染拡大防止、患者救急対応を防護服着装を含めて実践。

医療用防護服を着用するための準備をしている人々の様子。
医療現場で作業を行う医療スタッフが、保護服を着用して患者の治療にあたっている様子。

感想等(抜粋)

実習を行ってみて、状態が安定している想定の患者でもあわててしまうのに、実際の重症患者の対応だったらどうなるのかとぞっとした。落ち着いて適切な対応をとれるようになるまではよほどの訓練が必要だと感じた。

《演習》 リスクコミニュケーション Ⅱ

講師:安井 清孝・熊谷 敦史・吉田 浩二

模擬患者による住民健康相談の体験学習。放射線不安と不眠・不安の3例に対し、看護師、放射線技師、救急救命士の3名で対応していただいた。そのほかの受講生は別室で問診・会話状況をモニターし、実演後に症例対応に関するフィードバック。

医療に関するディスカッションを行う福島県立医科大学の学生たち。
教室で講義を受ける学生たちが、スクリーンに映し出された内容を見つめている様子。

感想等(抜粋)

リスクコミュニケーションⅠ同様とても難しいと感じました。知識はもちろん必要ですが、相手が何を求めているのかを理解するためには、よく話を傾聴し、相手との距離をうまく保つことが大切だと感じました。

《講義》 福島第一原発作業員のメンタルヘルス

講師:重村 淳(防衛医科大学校)

震災直後から今に至るまでの、震災支援者、特に災害支援者のメンタルヘルスの第一人者であり、福島第一原発作業員のメンタルサポートを続けている、防衛医大の重村講師による講義

講義を行う男性がホワイトボードの前で手を挙げている教室の様子。受講者が数名座っている。
医療に関する講義を受ける学生たちと講師がいる教室の様子。

感想等(抜粋)

被災者のメンタルヘルスではなく、被災者を支援する人のメンタルヘルスということで、とても興味深かったです。確かに、普段の自分の仕事とは一変して、被災地でがれきを片付け、ご遺体を発見したときの衝撃等を思うと、普通ではいられなくなってしまうだろうことは想像出来ました。「その時間帯にそれぞれどこで何をやっていたかは不可抗力」「みんな頑張った」「ここからどうやっていくかだ」とのお言葉が、とても心に残りました。「どこにいても福島県民としての誇りを持ち続けて下さい」という最後のスライドが、福島出身者として、嬉しくなり、心打たれました。

《修了式》

修了証書授与:熊谷 敦史

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